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「用件は何だ、ブロントさん?」


ミーンミーンと蝉が鳴く音に包まれている建物『博麗神社』にある居間から綺麗でなおかつ凛とした声が聞こえてくる。まるで相手の心に直接問いかけるような・・・・・・そんな声を持つ人物はというと・・・


「あrん、実はだな・・・」


あrん・・・・・・というのは、『黄金の鉄の塊』ことブロントの誤字である為、これが名前ではない。先ほどの声の持ち主の名は八雲藍。『幻想郷の賢者』八雲紫の式であり、『最強の尾獣』九尾の血を持つ大妖怪だ。
普段は主の命により仕事をしているが・・・今はブロントから用があると紫から言われたので博麗神社に訪れているのである。・・・゛たまたま″霊夢とルーミアがいない時に・・・・・・


「蘭に依頼系のお願いがあるんだが・・・」
「お願いか?何の頼みだ?」
「そるはだな・・・・・・」










「おもえのその七宝で俺を癒して欲しいんだが!!!?」




















『モフモフするにしてもそれなりの仕方があるでしょう?』











「はっ?」
突然のブロントの綺麗な土下座に面食らって訳が分からない表情をしてしまう藍。対して、ブロントは畳に額を擦りつけながら愚痴を漏らし出す・・・
「俺はこの神社の胃候の使い手なんだが、ここの家主のナイト遣いのあらしゃに俺の心労がマッハ!!!このクソ暑い時に金策行って金稼いでこいはあまりにも酷いでしょう?なのに、食事はう豆腐のままなんだが!?このままでは俺の寿命が家主の王坊でマッハ!!!そんな時にうyかりから聞いたんだが、嵐の七宝はモフモフする事により凄い癒しがあると聞いて俺はすぐさま空中土下座し、俺もモフモフできるようお願いした!!!(懇願) すると、ゆっかりが「いいぞ。」と封印が解けられ、俺は喜んだ!!!(歓喜) その大証がうyかりの家に一日滞在する事なんだが、癒されるなら安い門だと思った。(即決) それで、今日えrいむとうrーみあをうyかりにお願いして出かけさせ、ここにあrんを呼んだんだが?だから、モフモフさせてくれ!!!hai!!!【お願いします】!!!!」
そう一生のお願いのようにただただ懇願するブロントさん。それから、察するに霊夢の日頃のナイト遣いの荒さが伺える。酷いなさすが脇巫女ひどい。
対して、藍は突然のその願いにどうすればいいのか分からず困り出す。
「いや・・・・・・そう言われても私も困るんだが・・・紫様からはここに行くよう言われただけだし・・・・・・それに私の尻尾を触るのは紫様と橙だけで・・・」
「そこをなんt「ちょっと待ったぁぁあぁぁああぁあぁ!!!!」
突然の外からの声の横槍にビクッと驚く2り。そして、すぐに聞こえた方向に向くと・・・
「忍者!!?何しにきたのか疑問が鬼になるんだが?今、俺は蘭に七宝で癒してくれるよう頼んでいるんですがねぇ。ストレス溜まるんで邪魔して欲しくないんだが?」
「うるせぇ、黙ってろ。俺もそいつに用があるんだ。」
土下座したまま文句を言うブロントを無視し、藍に指差す忍者。その表情は真剣そのもの。まるでこれから重要な事を言い出す雰囲気だ。
「私にか?」
「あぁ、お前にだ。」
忍者はそう返事すると歩き出し・・・足袋を抜いで、縁側に上がり・・・藍の前に立つ・・・
「私に何の用だ?」
「あぁ、実はな・・・・・・」





「この俺をお前の尻尾で癒してくれ!!!」





「はっ!?」
まるでスローモーションのように一つ一つの動作が綺麗なムーンサルト土下座を忍者はして、本日藍にとって聞いた二度目の台詞。さすがの九尾もこれには最初から驚かざるおえなく・・・ブロントさんも驚きが鬼になっていた。
「お、おいィィィィ!!?なんで、忍者がその事をしっttるんですかねぇ!?詳しく話すべき死にたくなかったらそうすべき!!」
「不破がおめぇの情報収集の為にストーキングしていたら、たまたま聞いたみたいでよ。俺に教えてくれたんだ。だが、今はそんな話はどうでもいい。重要じゃねぇ。俺はな。今すぐにでも癒して欲しいんだよ。この体を。毎回毎回意味不明な理由で殺されてレベルダウンするわ、水橋の料理を無理矢理食べさせられて殺されてレベルダウンするわ、挙げ句の果てには『はじめて鍵山した記念日』『はじめて悟られた記念日』『はじめて三歩必殺した記念日』『はじめてノブオと呼んだ記念日』だぁ?ふざけんじゃねぇよ!!水橋の料理で死んだ次の日になんで厄のフルコース!!俺の心の中の暴露!!星熊の拳!!最後のトドメと言わんばかりの毒!!!もう耐えられねぇよ!!!お願いだ!!どうか俺の体を癒してくれ!!!!」
「わ、私は・・・」
「おいィ?ふざけるのも対外にして欲しいんだが?順番は守れという名セリフを知らないのかよ、汚いなさすが忍者きたない。」
「はぁ?そんなもんかんk「あややや、その話、ちょっとお待ちを。」
ブロントと忍者が藍の尻尾モフモフ権利の件で口喧嘩が始まりそうになった時・・・そんなどこかおどけた声と同時に黒い羽が二人の間に落ちる・・・『鴉天狗』の射命丸文だ。
「ここは間を取って、この私が。」
「おいィ?横派入りするとかお前絶対忍者だろ・・・それに、なんで斜面ガンがここにいるんですかねぇ?」
「人里である毒人形が言ってましたよ。これが証拠ログ。」


『ノブヲったら変態なんだよ!藍という人の尻尾モフモフしに行ったんだから!そんなにその人の尻尾気持ち良いのかな、ねぇスーさん?』


「・えちょ、本名いや変態いやメメ子ぉぉおおおぉぉおおぉぉぉおぉ!!!!」
「まぁ、私にとってはどうでもいい事です。ただこれにより情報が漏れてますからね。私と同じ目的の人がここを目指してきます。仕事ができ、なおかつ恋愛相談もできる藍さんに癒し要素の尻尾モフモフさせてもらいながら相談できる機会は二度とありませんからね。断言できます。では、モフモフ系のネタ集めがあるのでこれd「「「「「ちょっと待ったぁぁ!!!」」」」」
そうちゃっかりと藍の尻尾をモフモフしようとした文だが・・・時既に時間切れ。博麗神社で癒し要素の藍の尻尾をモフモフできるという情報を聞きつけた人達が庭から大勢やって来る。





「あたしの神社でなにそんな事をしようとしているわけ?モフモフ料金払いなさいよ!!モフモフ料金!!!そして、藍は後で私の相談を受けながらモフモフさせなさい!!!!」

「なんだっていい!!藍の尻尾をモフモフするチャンスだ!!!」

「藍の尻尾にノリコメー^^」

「らぁん!!!俺だーー!!!モフモフさせてくれー!!!!」

「藍様モフモフができるチャンスよ!!急ぎなさい!!!」





「ちっ!!?もう来てしまいましたか。では、強行モフモフするまで!!」
「おいィィィィ!!?俺が最初なんだが!!?順板は守れと言っているサル!!!!」
「おめぇらなぁ!!!どんだけなぁ!!!俺がなぁ!!!」
「・・・・・・・・・」
藍はポカーンと何がなんだか分からない表情で・・・・・・争いを始めた人達を見る。自分の尻尾の事で・・・。
皆、口々に言うのはモフモフモフモフモフモフモフモフ・・・・・・その単語に・・・藍はだんだんと腹の底から怒りが湧いてくる。どんだけ・・・・・・





「お前ら!!!!」


「「「「「「「!!!?」」」」」」」



「正座しろ。」


「「「「「「はい・・・」」」」」」」




















その後、藍の説教が12時間も続き・・・全く癒されなかったブロント達であった・・・



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