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3月×日


きょうはおそとをみたら、さくらがまんかいにさいてました。
ブロントさんはそれをみて

うm、もうそろそろはなみのかん

といってました。
はなみになったら、いろんなところからおともだちがきて、ごちそうもでておおさわぎです。
ルーミアははなみがまちどおしいです。
だって、このごろ、ずっとおかずはゆどうふ。もうあきてきました。
でも、れいむにそれをいったらおこられます。
それで、ブロントさんに

はなみをしたら、ごちそうがいっぱいなのかー

といったら、ブロントさんはわたしをみました。
それで、なぜかブロントさんはわたしをじっとみるのでルーミアもじっとブロントさんのかおをみていると

うm、あしたはひさびさにかりをするか

といいました。
わたしはそれをきいてよろこびました。
だって、かりがせいこうしたらひさびさのにくりょうり!あしたがたのしみだなぁ。



















3月×日


きょう、てらこやからかえってきら、しょくたくのうえにはにくりょうりがおかれてました!!
きっと、ブロントさんがかりをせいこうさせてとってきたんだとおもいます。
れいむもそういっていました。でも、かんじんのブロントさんがいません。
れいむにきいたら、れべりんぐにいってあしたにはかえってくるっていってました。
ブロントさんにだきついておれいをいおうとおもったのにざんねんです。
それで、にくりょうりをたべましたが、とてもおいしかったです。
あしたにはブロントさんにおれいをいおう。はやくかえってこないかなぁ。



















3月×日


きょうはブロントさんがかえってきました。
わたしはブロントさんにあったらしようとおもっていたことをやろうとだきつきおれいをいいました。
でも、なにかへんでした。
みためはブロントさんなんですが、からだはつめたかった。それにことばもぼうよみでした。
でも、れべりんぐからかえってきたからきっとつかれているんだとおもいます。
あしたになったら、もとどおりのブロントさんにもどっているとおもいます。
きょうはわがままいわないでやすませよう。



















3月××日


ブロントさんがれべりんぐからかえってきて、すうじつたちましたが、ぜんぜんもとどおりになりません。
からだはつめたいままだし、ことばもぼうよみのまま。それにもうひとつ、きづいたことがあるんです。
それはブロントさんのうしろをとおるとなにかにつまずいてころんでしまうんです。それとどうじに、ブロントさんもうごきます。
なんだか、ふあんです。はやくもとどおりにならないかなぁ。





















3月××日


きょうはわたしはゆうきをふりしぼってあることをしました。
それはブロントさんのまうしろをほうちょうできることです。
わたし、みたんです。ブロントさんのうしろになにかきらきらしたいとみたいなものにつながれてるのを。
そして、わたしはほうちょうをふったら、なにかぷちっときれるおとがしてブロントさんがたおれました。
わたしはこわくなって、てらこやにいきました。
でも、てらこやにいてもべんきょうにしゅうちゅうできなくてとてもふあんでした。できれば、かえりたくもありませんでした。
でも、だれにもそうだんできないのでふあんをもったままかえり、じんじゃについたら、ブロントさんはもとどおりになっていました。
わたしはためしにだきつきましたが、かわっていませんでした。
れいむにもいちおうはなしていどで、ブロントさんかわったねといいましたが、れいむはかわっていないといいます。
なんだかこわいです。



















3月××日


わたし、きいてしまいました。
れいむがぴーてぃーめんのあの7りと、わたしとブロントさんのなまえをだしてはなしているのを。
なにをはなしているかまではわかんなかったけど、そのときのみんなのめはこわかったです。
いつも、みんなめがきらきらしているのにそのときはくらくどんよりとしていてうつろでした。
わたし、とてもこわいです。ほんとうなら、はやくにげてだれかにたすけをもとめたい。
こわいこわいこわい。
でも、ここでにげたらきっとあやしまれちゃう。
だから、このにっきをせんせいにわたそうとおもいます。
もしわたせなかったら、ほかのだれかにわたします。
だから、こうかいておきます。
わたし、ルーミアがもしいなくなったらさがしてください。
でも、みつかるかどうかはわかりません。
だって、ころされてしたいをかくされてみつからないかもしれないから。
だから、もしいなくなったらどうかブロントさんもふくめてわたしをさがしてください。
みつからなくても、ほんとうはどうなったかなぞをどうかかいけつしてください。
さいごにわたしのねがいをかいておきます。


しに  な です(最後の文字が濡れていた為、一部解読不可能)



















これ以上のページはなし












































「・・・・・・・・・ふぅ。」


パサッ・・・・・・


私はルーミアの日記を読み終えるとそのまま本を閉じる。
「・・・・・・・・・ふぅ・・・。」
そして、ついまた溜め息をついてしまう。
私は教室中に広がる重い空気をどうにかしようと、空気の入れ換えで障子を開く。
障子を開くと外ではもう空やそこに広がる光景は夕焼け色に染まっていた。と同時に、涼しい風が中に入り込んでくる。
私は髪を左手でかき分け、空を仰ぎ見る。
そして、あの日記を読んで思った事を呟く。

「・・・・・・あれからもう四ヶ月が経つか・・・。」

そうあの四ヶ月前。全てが変わった。
あの時、ルーミアは明らかに様子がおかしかった。
涙目で日記を私に渡すとすぐに走り去ってしまった。
そして、私は今も思う。なぜ日記を先に読まずに、すぐにルーミアを追わなかったかを・・・。

私はそれを思い出すと今でも両手を握りこぶしに作って、ギュッと強く握り締めてしまう。
もし当時の私に会えたなら殴り飛ばしたい・・・それぐらい、私が選んだ選択肢は大罪なのだから・・・。

その後、日記を読んで、事の重大さを知った私はすぐに博麗神社へと向かった。
だが、着いた頃には手遅れだった。
なぜなら、神社の中は誰もいない。もぬけの殻。
押入れの中。神社の裏。屋根。倉庫。
もちろん、神社の周りも探したが、どこにもいなかった。
私はすぐに人里へ戻り、妹紅の所に向かった。
妹紅は泣き崩れている私からなんとか事情を聞き出すと血相を変えて、他の人にルーミア達を探すよう手配した。
紅魔館。マヨヒガ。白玉桜。永遠亭。守矢神社。地霊殿。命蓮寺。
至る所に全て。
だが、それでも見つからなかった。かわりに、あることがわかった。
それは・・・





























ブロントさんのPTメンバーも行方不明・・・








霧雨魔理沙。
十六夜咲夜。
パチュリー・ノーレッジ。
アリス・マーガトロイド。
魂魄妖夢。
鈴仙・優曇華院・イナバ。
伊吹萃香。
射命丸文。

どうやら、この八人もブロントさん、霊夢、ルーミアがいなくなった日に行方不明になったみたいだ。
もう訳がわからない。一体、何がどうなっているかなど・・・私の頭では理解できなかった・・・。


カナカナカナカナカナ・・・・・・


蜩が悲しげに鳴いている・・・。まるで、今の私の心を表すかのように・・・。
気付けば、私の頬につーと涙が流れていた。
あの日記をことあるごとに読んで、こうして涙を流す事は数えきれないほどしている。
ルーミアの望みである・・・今回のブロントさんPTメンバー失踪の謎を解けずに・・・。


カナカナカナカナカナ・・・・・・


蜩は忙しく鳴き続ける。
それに続けて私の目から涙が溢れ出る。
そして、思う。

もし私がいち早くルーミアの異変に気付いていればこんな事には。
もしあの時私がルーミアを追いかけてればこんな事には。
もし・・・ルーミアが私に安心して相談できるほど、私がしっかりしていれば・・・。

溢れ出る涙は止まらない。頭の中は過去への後悔ばかり。
だからだろうか?
ついこんな事を呟いてしまう。


「・・・・・・なぁ、蜩よ。もし真相を知っているのなら教えてくれ。もしくは知っている人を教えてくれ。それがダメなら・・・・・・」




















「・・・・・・私をルーミアに会わせて・・・謝らせてくれ・・・。」








カナカナカナカナカナ・・・・・・


蜩はなおも鳴き続ける。
そして・・・・・・なおもブロント達は行方知れず・・・



あきゅろす。
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