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お稲荷さまとお嫁さま
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お稲荷さまと海




結衣ちゃんと過ごす初めての夏休み。
俺と結衣ちゃんは、結衣ちゃんの地元にある海岸を訪れていた。

「……人ばっかり…」

どこを見ても人、人、人。
こんなに人がいるなんて思いもしなかった。
海に行くと言えばプライベートビーチしか行ったことがなかったから、この現実には本当驚かされた。ふと気付くと隣を歩いていた結衣ちゃんの姿がどこにもない。どうやらやってしまったみたいだ。

「お稲荷さまっうろちょろしちゃ駄目ですよ!」

ぐいっと腕が引っ張られたと思ったら、結衣ちゃんが下から俺を見上げていた。

「ごめんごめん、でもすっごい人だね」

「今日はまだ少ない方ですよ」

えっ!?これで?
もっと多いって言ったら、海辺が人で埋め尽くされちゃうじゃないか。そうなっても海に来る意味があるんだろうか……?

「さっ、早く行きましょう。まだあっちの方が空いていますよ」

そう言って結衣ちゃんは俺の手を掴んで歩き出した。まさか結衣ちゃんから手を繋いでくれるなんて!?しかも人前で!これは、もう、OKってこと!?

前を行く結衣ちゃんに視線が釘付けになる。短パンから覗く白く細い足。小さなお尻。その後ろ姿はまるで生まれたての子鹿のよう!
その眩しさに俺は目を眩ませた。





浜辺の空いているところに来ると、結衣ちゃんは俺を掴む手を離して、シートを敷いた。そして飛ばされないように荷物をその上に置く。

「本当晴れて良かったですよね」

天気は快晴。絶好の海水浴日和だ。
少し暑すぎる気もするけど。

「さ、早く泳ぎに行きましょう」

目をキラキラさせて言う結衣ちゃんは、本当に、最上級にかわいい。
しかし、一つ気に入らないのは、結衣ちゃんの裸体が大衆の眼に曝されてしまうということだ。次からは絶対プライベートビーチにしよう。
真っ白できめ細かな結衣ちゃんの肌が今、この一瞬も視姦されているんだと思うと腑が煮えくり返ってしまいそうだ。

海に入った結衣ちゃんはまるで、水を得た魚のように生き生きとしていた。結衣ちゃんが泳ぐの好きだったなんて初めて知った。学校のプールも一緒じゃないし。
………しかし。
結衣ちゃんの肌を濡らす水滴のなんて艶美なこと!まるでイケない液に身を汚しているように見える。





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あきゅろす。
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