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ありがとう
第6話

放課後。
拓はいない。咲も委員会でいない。
なおもまなみも帰る方向が違う

・・・久しぶりに1人で帰る

「帰り道って
 こんなに長かったんだなあ・・」

いつもは拓や咲と帰って騒がしくなるこの道も
もっと一緒にいたいのに
家にすぐついてしまう、
短い短いこの道も

今日はとても静かで長かった

「・・・・ただいまー」

長い道をやっとのこと歩き終えて
家に着いた

玄関から家に上がろうとしたその時・・

ガタガタガタッッ───

地震がおき、美優は玄関で倒れた
10秒くらいした後、ゆれはおさまった

「おわー・・・大きかったあ」

ちらばった靴や小物を元の位置に戻し
リビングのドアを開ける

「あっ、美優、帰ってたの?
 大丈夫だった?!」

今高2の美優のお姉ちゃん、優奈は
リビングにちらばった物を片付けていた

「うん、大丈夫ー。
 結構大きかったねー」

「うんー、えっと・・
 げ、震度4だって」

「うわー、ここらへん古い家多いしな、
 大丈夫かなあ・・」

「ねー・・」

2人は黙々とリビングを片付けた


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