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ありがとう
第5話


「優・・優ちゃ・・美優ちゃん!!」

「・・っ、ん・・え?」

「すごく深く寝てたみたいだけど・・・
 大丈夫?」

美優は1時限目が始まったころから
2時限目終わりの今まで
爆睡していた
昨日の夜、おじさんのことで頭がいっぱいで
あまり眠れなかったからだ

「あ・・うん。平気だよ
 ・・・えっと・・・」

美優は少し顔をゆがめて
話しかけてくれた2人を見た

「あ、私なお!」

「まなみで-す」

何か機会でもないと
知らない人に話しかけない私は
友情関係に乏しかった
実際よく話す人なんて
拓と咲くらいしかいなかった
クラスでもまだ
話してない人が数人いた

その中の2人が、なおとまなみだった

なおとまなみは、美優雅朝学かつの時から
元気ないのを心配してくれて
話しかけてきてくれたのだった

「あ、なおと、まなみ。・・ね!」

「うん、よろしくね

「美優ちゃん・・・、
 朝から元気ないけど、大丈夫?」

「まあ・・事件が2つ重なったンぢゃあ
 しょうがなくもあるけど・・
 すごい顔青いし・・」

咲と同じことをいわれた
そんなに青いかな・・

「具合・・悪いの?
 保健室行く?」

2人は、美優にやさしく接してくれた
それが美優には嬉しかった

「ううん、平気。
 ただの寝不足だから。
 ありがとね!!」

美優は今できる
最高の笑顔を見せた

「ううん、うちらでよかったら
 できる限りのことするからさ。」

「ん。ありがと、なお、まなみ♪」

2人は美優に手を振って
自分の席に戻った

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