大玉転がし中ブリタニアファミリー
*ほぼ没ネタ、ブリタニアファミリーの競技中。
「わぁ、お姉様流石ですね! 前が見えないのに・・・・・・どんどん追い抜いちゃってますよ!」
「お前の指示が的確だからだ、ユフィ。まぁ、そんじょそこらの学生共に負ける気はさらさらないが」
「でも、珍しいですね、お姉様が、これに参加してから帰りたい、なんて・・・・・・」
「このガニメデを見たら、どうしても、な・・・・・・」
「マリアンヌ様の機体、だから、ですか?」
「ああ・・・・・・」
帝国の魔女、コーネリアが操縦するガニメデは、当然ながらぶっちぎりの一位で競技場を半周する。
他のチームの機体は、どうにか生徒会チームのスザク&カレン組が追いかけてきているものの、ぶつかったり転んだりコースを外れたり、なかなかの混戦具合だった。
そして、余裕の表情でコーネリアとユーフェミアは、シュナイゼルとシャルルにバトン代わりの羽織を渡した。
「二人羽織、中々厄介な代物ですが、兄上なら大丈夫でしょう」
「ああ、ありがとうコーネリア。父上、それでは私が奥に入りますから・・・・・・」
しかし、見るとシャルルはすでにコックピットに鎮座している。
「・・・・・・父上自ら、操縦いたしますか?」
「うむ」
なんかめんどくさいことになったな、と内心シュナイゼルは思いながら、操縦席のシャルルの手前に腰を下ろす。
正直シャルルの身体が大きすぎてスペースを見つけることに困ったが、それでも膝に乗るとかそういうのよりはマシだ。
今更、親子のような触れ合いは望んでもいない。
シャルルに操縦桿を握らせ、さぁいよいよ発進、と思ったら、
「・・・・・・」
「・・・・・・父上・・・・・・いかがされましたか?」
「・・・・・・」
「父上?」
訝しんでいると、何故か背中にほたほたと湿った感触。
「・・・・・・父上、泣いておられるのですか?」
「・・・・・・マリアンヌ・・・・・・このガニメデに、座っておったのだな・・・・・・」
いや、泣くなよ、皇帝陛下とあろうものが。
シュナイゼルは心底呆れかえった。
子供が父の背中で泣くならアリなんだろうが、これは逆なんじゃないか。
しかも、その惜しんでいる后妃の子供じゃないですから、自分は!
そう言うことはルルーシュでも捕まえてやればいいと思う、実に。
父親がちょっと嫌いになり、今のところは予定はないけれど、誰かに望まれたら、皇帝の座を奪ってやろうかともちょっと考えるシュナイゼルであった。
(シュナイゼルも陛下もキャラ崩壊が激しすぎるので、ほぼ没。
でも、シュナイゼルは毒舌で、陛下はマリアンヌ様を寂しがってるといい。アーニャを見てちょっと切ない気分になってればいい)
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