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「小娘、次回からはこのブラックアウトがお前をオートボット共の所へ連れていく。しくじるなよ」

「ブラックアウトさん?よろしくお願いします!」

「……チッ」


いやあ。
スタースクリーム様もなかなかのものだと思っていましたが、このブラックアウトさんもかなり凛々しいお顔立ちをしていらっしゃいます。
ぶっちゃけかなりの強面です。
それはもう、微笑みかけたロマンスの神様がマッハでUターンする勢いで。

しかも第一印象が肝心!と、先手必勝元気にご挨拶を敢行したにもかかわらず、ものっそい不機嫌オーラ全開で舌打ちされちゃいました。

これもお決まりのアレですか。後から登場するルーキーを「俺はそんな奴仲間だなんて認めないぜ!」と突っぱねる意固地キャラ。

しかしそんな二人も戦いを通して次第に互いを認め合い、いつしか背中を預ける程の信頼を築いていくのである。

「足引っ張るんじゃねぇぞ」
「お前もな」
「……ふっ」

的な!!



「…妄想劇場は終わったか?」


「はぁい。ごちそうさまでっす!……あれ?スタースクリーム様は?」

「とっくに去った(俺もとんずらすりゃよかったか)」


スタースクリーム様、後は若い二人でという心遣いですか。
年長者の鏡ですね。(お幾つか知りませんが)


「ところで」

「はい!」


恐ろしく高い位置から(教会の天井高くて良かったですね。それ以前に穴空いてますけど)見下ろしてくるブラックアウトさんに笑顔でお返事を返すと、何故だか驚いたように真っ赤なカメラアイが瞬いた。


「?」

「さっきのスタースクリームの言葉だが、“次回から”と言うことは貴様既にオートボット共と接触はしているのか?」

「あ、それはですね、途中でスタースクリーム様に強制射出されちゃったんでカウントに入れてません」

「強制射出?」



つい先週、あたしの記念すべき初陣は、畏れ多くもスタースクリーム様に搭乗させていただくことになったわけですが、喜び勇んで乗ったはいいものの……



『では行くぞ』

『は……いぃぃぃぃぃぃ!!』


ギュイイイイイイイイッ





『ンギギギギギギギギ……ウゴォ…ォグ……ゴバッ…!!


『ギャアアアアアアアア!!』





いやもうF−22の最高速度がどうとか知りませんが、あのGはヤバかったですね。お腹でアフリカ象がスキップしてんじゃないかってくらい超強烈。


「それで朝御飯リバースしちゃったらスタースクリーム様にポイ捨て……あれ?」


バラバラバラバラバラッ


「ブラックアウトさん!?ちょ、あたしまだ乗ってませんって!ブラックアウトさぁぁぁぁん!」




 










何て言うか………ホントすいません。





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あきゅろす。
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