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2 ご近所さん
あれから2年が経った。私は10歳になり、今は優しいおばさんに引きとってもらっている。毎日手伝いで忙しいけど、幸せだ。

「名前ちゃん、いつもありがとう
お陰で助かるわ」
「いいえ、こちらこそ」
「あ、そうそう名前ちゃん
近くに名前ちゃんと同い年の男の子が二人、引っ越してきたらしいのよ!
丁度いい遊び相手になると思ってねぇ…ここらへんは私みたいなおばさんしかいないから
もしよかったら挨拶してくる?」
「はい!ありがとうおばさん!」

家を飛び出して、右に向かう。
右に二件目の家だそうだ。

ノックをしてみた。
「誰かいますかー?」

するとしばらくしてドアが開いた。
と同時に頭に固いものかゴリ、と押し付けられた。
よく見たら拳銃だった。
「用件を言え。」
「……」

ガタガタ震えながらやべ、家間違えたと想った。ヤクザさんに用はない。
怖い…怖いよ…
おばさん…助けて


「…お父さん、怖がってますよ
僕と同じくらいの女の子じゃないですか」

私が泣きそうになったとき、ふいに声がした。顔を上げると奥に中国の服を着た賢そうな男の子がいた。

「…それもそうだな
ガキ、なんの用だ」
「…えっと
近くにおなどしのおとこにょこが」

うわぁ思いっきりかんだ

「…こほん
近くに住む名前です
今日は同い年の男の子が引っ越してきたと聞いたので、来ました」

「うふふ、行儀のいいこと」

階段の上からすごく優しそうな女の人が降りてきた。うわあきれい

「私はルーチェ。この人が夫のリボーンよ。
この子は風。もう一人いるんだけど、今日は習い事なの。ごめんなさいね…」

むむむむ?なんか…思い出しそう…
ふぉん…るーちぇ…なんか聞いたことありそう…

「あ、じゃあすみません…
また来ます」

同い年で二人だから、双子なのかな?
風君とは仲良くできそうだな

これからの毎日が楽しみに思えてきた。





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