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過ちの焔
「君達が新入りかい?」
振り向くとそこにいたのは小さな赤ん坊。
隣にいるフランさんの顔が少し歪んだのが嫌でもわかった。
「ふぅん…悪くないね。
僕は霧の幹部補佐になるんだ
フランはこのまま幹部に就任だよ」
そう言って去っていく赤ん坊の後ろ姿を眺めながら、僕はぼんやり考えていた。
幹部補佐…
幹部の少し下の位置だった。
マーモンさんはそこでフランさんのサポートをするらしい。
そんなことしなくてもフランさんは充分強いのに
フランさんは一人でもいいのに
「名前さーん
武器、しまってくださいー…
ミーが怒られちゃうんですからー…」
フランさんの、掠れた声が
聞こえたような気がした。
(気付けば自分もマーモンさんに嫉妬していた事に気づいて)
(悲しくなった)
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