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透明
少年は泣いた。
少女にすきになって貰いたくて
少女に愛して貰いたくて、
沢山泣いた。
少年は少女に嫌われていた。
眼鏡でださくて誰にも相手にされない少年。
少女だけは優しく手を差し延べてくれた
「すきです」
震える唇、震える心、
「勘違いしないで」
少女はげらげらと笑った
今までに見たことない表情で
泣いた、泣いた、
少年は苦しくなった
少年は寂しくなった
少年は可笑しくなった
透明な涙を沢山流した
毎日泣いた、毎日泣いた、
あるひ、少年は自分が
透明な涙のように、
自分が透明になっていることを
少年はわかったんだ
嗚呼、
これでずっと
ずっと
一緒だね
少年はげらげらと笑った
。
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