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ガバッと起き上がる。心臓が激しく鳴っている。
まだ夕日が教室を真っ赤に染めていた。
「……夢……?」
未だに煩い心臓に手を当てる。
「悪いな、ツナ」
いきなり聞こえてきた声に、びくっと肩が震える。
「綱…吉…?」
「どうしたんだ、顔色悪いぞ!」
心配そうに覗き込んでくる愛しいその姿を捉え、抱きしめる。力強く。
「…ツナ?」
「綱吉ッ、どこにも行かないで!! オレっ…綱吉のこと…愛してる、誰よりも!」
言ってしまった。
長年蓋をしていた感情がとめどなく溢れる。
「…ツナ、大丈夫だ。俺はツナを置いて、どこにも行かない」
綱吉が一瞬息を呑んだ後、そう言いながら、背中を擦ってくる手に力が抜けていく。
「…本当?」
「ああ」
オレだけに見せてくれる笑顔で言われる。
「俺も愛してる、誰よりも」
その言葉に目を大きく開く。
一番聞きたかった言葉。
涙が零れ頬を伝う。
言って良かった。
心にはもう不安なんてない。
大丈夫。
あんな夢に絶対にしない。
そう誓い、綱吉の唇に自身のを近付けた。
赤く染まっている綱吉の顔。夕日のせいなのか、それとも――
帰り道。
辺りは薄暗く、星が見える。
昨日までとは違う――恋人繋ぎ。
頬が弛むが、締める気もない。
ふと思い出し、聞いてみた。
「…そういえば、彼女は?」
「彼女? 誰だ?…ああ、断ったぞ。そうか、ヤキモチか」
ニヤニヤと笑う綱吉に、顔が火照る。それならばと思い、先程のキスの件について問う。
すると、オレに負けず劣らず、真っ赤になる綱吉。
こんなやり取りがずっと続けばいい。
そう星に願い、握る手に力を込めた。
〜fin〜
意味がわからない文章となりました\(・∀・)/
初めて書いた小説……やっぱ難しいですね。
それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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