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Luke + Guy
捨てた物と、頼る者
ガイ様が煙草吸う話です。現代パロでルークは高校生でガイは大学生で一人暮らししてる設定





「ガイー!」

「お、ルーク!どうした?」

ルークがガイの名を呼び駆け寄ってくる。
ルークとガイは幼なじみだ。幼い頃から兄弟のように過ごし、お互いの家に遠慮なく遊びに行ったり来たりしていた。今日はルークがガイの家に遊びに来たのだ。
ガイは珍しく家の外で立っていた。いつもなら家の中で何かしら作業をしながらルークを待っているというのに。不思議に思ったルークが尋ねた。

「ガイこそどうしたんだよ?そんなとこに突っ立って」

「いや…たまには外の空気を吸うのもいいなと思ってな!」

あははと笑いながらガイはそう言った。だがガイはこんなことを言うやつではない。それに僅かにだが困った表情が見える。怪訝に思ったルークは思考を廻らせた。ガイの周りに残る匂いといい、もしかして…。そうして行き着いた答えを声に出した。

「…ガイ、煙草吸ってただろ」

「うっ…いや、まあ…な」

ガイはそう苦笑いしつつ、背中に隠していた手に持っている煙草を見せた。ルークは怒鳴った。

「吸うなって言ってるじゃん!身体に悪いってガイもわかってるだろー?!」

「悪い悪い。わかってるんだがストレスが溜まっててつい…な」

ガイはそう言って苦笑いを浮かべたまま頬を掻いた。
ガイは大学生だ。もちろん大学でも交友関係があり、紳士的で親しみやすいガイは友人が多くいる。その分、ストレスも溜まっていくのだ。ガイは他人に気を遣う。それが長所なのだが、時には気を遣いすぎて疲労を感じることもある。それがストレスの原因であるのだ。
だがルークはストレス解消とはいえ、ガイが身体に悪影響を及ぼす煙草を吸うのは嫌だった。

「極力吸わないようにしているんだが…やっぱり、頼っちまってな」

「…頼るなら俺を頼ればいいだろ!」

ルークはむすっとした表情でそう言った。ルークの言葉にガイは一瞬ぽかんとしたがすぐに笑った。その反応を見て馬鹿にされたと思ったルークが再び怒鳴る。

「な、なんだよ!笑うなよ!」

「いや、悪い悪い!これからは、煙草じゃなくてルークに頼るようにするよ」

ガイはルークと目を合わせそう言った。
ルークは自分を頼ってほしかったのだ。ルークとガイは幼なじみであり親友でもある。そしてルークにとってガイは兄のような存在でもあった。学校での悩み事や不安、愚痴などもガイによく話した。しかしガイはルークに話さないし頼らない。ルークにはまだ重いだろうと、ルーク自身の悩みがまだ多く、負担をかけてしまう思っているからガイは話さないのだ。それをルークは頼ってくれないのだと思い込み、悲しくも苛立ちを感じていた。それが耐え切れなくなったから頼れと言ったのだ。さすが親友というか、ガイはルークの真意を理解したようで思わず笑ってしまったのだ。まだまだ子供だと。しかし、こんなことを言われてしまっては頼るしかないではないか。

「それならいいんだ!愚痴でも何でもいつでも聞くぜ、ガイ!」

「ああ、よろしく頼むぞ!もう煙草はやめるよ」

「そんな身体に悪い物、とっとと捨てろっての!」

そう言い残しルークはずかずかとガイの家に上がっていく。ガイも笑顔を浮かべながらその後を追い自宅へ上がった。
煙草なんて、俺にはもう必要ないんだ。ルークがいるから。









頼れるかどうかは、これからのお楽しみかもな。なんて言ったらルークは怒るだろうから口には出さないが。
きっと、頼れるだろうけど。





煙草吸ってるガイを妄想したらかっこええやんと思ったけど、身体に悪いしなあと悩んでいたところ、ルークにやめさせてもらえばいいじゃない!と思い付いて書きました
精神安定剤みたいな物とは言え、身体に悪いものなんて吸ってほしくないですよね。だったら俺が!俺が代わりになる!
2012.4.22 加筆修正


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あきゅろす。
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