34.小学校で習わなかった?/hackS/司
※杏(司)は中学二年設定
一限目体育終了時、更衣室に向かう半ばの中庭でユーリとばったり。
「やっほ、杏」
「え……」
「杏たんの為にサボタージュしてきました。単位は余裕なので、杏が心配するに及びませーん」
「いや、その」
「体操着姿の杏たんは可愛いですね! 裏庭でお姉さんとイイコトしな〜い? なんてねっ!」
「なにそのテンション、気持ち悪い」
「気持ち悪いのは認めるけどさ、真顔で言われると傷付くよ……しくしく」
「わざとらしい嘘泣きしないでよ。ところでユーリはなんで此処にいるの?」
「杏の授業参観!」
「……私はユーリがお母さんだなんて思ってないのに」
杏はうつむく
「いや、その、お母さんじゃなくて保護者みたいな感じ?」
「……対等じゃないって言いたいの」
「恋人は対等じゃないの?」
「!? こ、こ、こ……!!」
ユーリの顔を見て固まる杏
「あ、ごめん。えっと、取り敢えず杏が心配するようなことはないからさ、ね?」
「……ユーリはずるい」
「今さらー」
「うー」
「ほら、早く着替えておいで。次の授業始まっちゃうよ」
想いはちゃんと表現しないとね
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