17.君と向日葵のサマー/TOD/シャル
人間だった時代。向日葵畑でラブラブデート!! の予定でしたが……
「くっ、やはり思ったどおりの展開に……馬鹿シャルーー!! どこいったああああ!?」
周りには自分より大きな向日葵の群れ。
おそらく2mはあるだろう。
ハロルド作の栄養剤を与えたらこうなってしまったらしい。
「くっそ、本部に行こうとしても一向に向日葵畑から出れない……迷路戦法も花相手じゃいみないしなあ」
蜂がブンブンとんでいる。
「ハムスターの餌の分は取っておいてね」
ユーリはまた歩き始める。
「ユーリ、どこーってわああ!?」
「いたあああ、馬鹿シャル! お前なんて禿げてしまえっ」
「あはは、ごめん。立てる?」
尻餅をついたユーリに、シャルは手を差し伸べる
「……こんなことしたって、惚れたりなんかしないんだから!」
「あらら、ユーリは手厳しいですね」
「そんなことより、シャルは今まで何をしていたのよ?」
「サンドイッチ作ってた。ユーリ、フルーツサンド好きでしょ? だからさ」
「……ほ、惚れたりしないんだからね」
「おっ、今のは結構効いたみたいだね。プロポーズする時は指輪じゃなくてサンドイッチにしよっかな」
「プロポーズ!?」
「僕と結婚してください」
サンドイッチと向日葵、無敵の組み合わせ!
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