14.ふと考えたこと、君へ/hackS/司

杏(=司)はお泊まりにきています。ユーリの家にはパソコンが五台あります。二人並んで、The World中です。

The World内『』
リアル「」


只今最深部

『僕このアイテム持ってるからあげるよ』

『ん、ありがとう……ふわああ、疲れたね。結構やったんじゃない?』

『まだまだいけるよ』

『えー、喉乾かない? こんなクーラーガンガンだと辛いよー』

『じゃあちょっと消す?』

『そだねー、司がいいならそうしておくれやす』

『はいはい、じゃちょっと待っててね』


マウントディスプレイを外す、司。


(……ユーリ、タンクトップきてりゃ、そりゃ寒いって)


ユーリをじっと見る杏。


(……、綺麗な首してるなあ)

「きゃあ! なにっ!?」

「えへへ、僕だよー」


ユーリもマウントディスプレイを外す。


「なに、杏ったら絞殺でもするつもりなの?」

「ユーリの首が細いからきゅーってしたくなった」

「吃驚したんですが?」

「へえ」

「ひどっ!」

「だって考えるより先に手が動いたんだもん」

「……満足?」

「うんっ」

「うわあ、なにその満面の笑み、超可愛いんですが」

「えへへー、ユーリのほうが可愛いよ」

「……馬鹿つかさあああ!!」



行動あるのみ!

[*前へ][次へ#]

14/200ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!