13.君といたバス停で/hackS/司
真夏
バス停で道路眺めて休憩中
そこに誰かがきた
「……」
「や、やあ司クン」
道路を眺めたまま話し掛ける
「司じゃないよ、杏だよ」
「あ、そっか、えっとじゃあ杏クン」
「なに?」
「なんで君はここにいるのでしょうか」
「目の前のバス停がヒント。ユーリこそなんで此処ににいるの」
「ひかげぼっこ」
「馬鹿? 家のほうが涼しいに決まってるじゃん」
「えっとじゃあ……」
「正直に言いなよ。僕に逢いにいこうとしたんでしょ」
「う……仰有る通りで」
「僕には質問しないの?」
「……杏はなんで、うち付近のバス停にいるのですか」
「秘密」
バッと横を向くと、杏はにっこりと笑っていた。
「フェアじゃないって?」
「うんうん」
「そうだなー、ユーリの家にあるアイス食べに来たってのは?」
「却下。アイス食べるためだけにその荷物はないだろ」
「ってなわけで、夏休み中お世話になるよ」
杏はまたにっこりと笑った。
お泊まり会開始!
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