212.チョコレート争奪戦/pkmn/ヒビキレッド
「姉さん!」
「ヒビキ!?」

シロガネ山でおにぎりを握っていると小屋に弟が入ってきた。

「ずいぶん強くなったのね」
「おかげさまで! じゃなくて、ねーさんずっと探してたんだぞ!」
「ママが倒れたの?」
「やめろ縁起でもない。なんでこんなところでおにぎり握ってんだよ」
「え、それは」


バアアアアン。扉が勢いよく開いた。吹雪をバックにレッドが立っている。


「……ピカチュウ、ボルテッカー」
「ちゃああああ!!」
「うわっ、ちょなんだこいつ!!いけ、バクフーン!」
「ギシャアアアア」

結んでいたおにぎりを皿において机に運ぶ。

「レッド、すとっぷ」
「ユーリ」

ピタッ。

ピカチュウは動きを止め、エーフィの元へと走り寄る。レッドは扉を閉め、こちらに歩いてくる。

「ユーリ、こいつだれ」
「私の弟のヒビキ」


おにぎりをレッドの口に持っていくと、もぐもぐ食べ始める。

「ねーさん!そいつ!!」
「ああこの人はレッ」
「ユーリは僕の伴侶だよ」


レッドは真顔でぎゅっと抱きついてきた。弟は固まっている。

「ね、ねーさんは俺のだ! 急に現れたどこぞ馬の骨ともしれねーオマエに、はいそうですか、って渡すと思うなよ!!」
「勝負する?」

二人は花火を散らし、モンスターボールを手にかける。


「ご飯作って待ってるよ」

そう言って台所へと向かった。



シスコンvsユーリコン


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あきゅろす。
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