07.まっさらなノートに君の字で/D.G/アレン


「ユーリっ、交換日記をしましょう!」

「めんどい、パス」

「最近任務で逢えない日が続くから、いい案だと思ったのに」

「泣くな」

「日記が嫌なら、なにがいいんですか!」

「書き物以外」

「あれ、ユーリは書くの苦手なんですか?」

「英語は話せるけど、単語とか文法とかよくわからん」

「じゃあ尚更いいじゃないですか! 英語のお勉強にもなるし、一石二鳥ですよ」

「やだ、めんどい」

「うー、せっかくノート用意したのに……ユーリの馬鹿のせいで、無駄になっちゃった」

「誰が馬鹿だと?」

「ユーリがです!」

「泣き虫アレンめ」

「ふ、ふんだ。英語の書けないユーリに何言われたって悔しくないですよーだっ」

「……おい、ちょっとノートと筆貸せ」

「はい」

「……」

「何書いてくれるんですか?」

「教えてやらん、はい終了」

「教えてくれないのに、返してはくれるんですね」

「人様のモンを勝手に奪ったりしないさ。そんじゃ任務いってくらぁ」

「あっ、行っちゃった。それにしてもユーリが書いた字、全く読めないんだけど……神田あたりに聞いてくるしかないか」


I love you.I miss you.
I need you.

こんくらい書けるけど、絶対書いてやらん!

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