217.夢の跡は無法地帯/TOA/イオン*

*なんか変なテンション



「イオオオオオオオオン!!」
「なんですか、ユーリ。僕が上を向くと貴方の唇に僕の唇が直撃するかと思いますがよろしいですか?」
「よくない! その角度で直撃するってのは明らかにわざとだろう!? てか、イオン。本当にこんなことしていいのか……」

私の最大の武器(翼)をバタつかせて、イオンに抗議する。ここは上空。イオンは腕の中。モースに軟禁されたイオンを脱出させている最中である。現在、陸地で待ってるジェイドとアニスのところへ向かっている。


「いいんです。腐れ大詠師モースとかいう悪人面に何を言われたって怖くありませんから。ダアト式譜術で吹っ飛ばしてあげますよ!」
「殺人予告かい……イオンってそういう性格だったのね。今まで隠していたんだ。ご苦労様」
「はははー、労いの言葉感謝します。でもあのときは純粋にユーリが助けてくれると知ってとても嬉しかったですよ」
「あー、うん。イオンの味方だからね」(ことの成り行きだとはいえまい)
「あの忌々しいシンクとかいう仮面からユーリを遠ざけられたのも喜ばしいことですし、僕派を布教させる絶好のチャンスを手に入れたわけですからね!」
「シンクがなんだって?」
「あの仮面の隙間からユーリをチラチラチラチラ!! 僕のユーリが減っちゃいます!! まったくオラクルという権力を使ってユーリを物にしようとする魂胆が丸見えです!」
(あんたに言われたくないと思う……)
「まあ、今頃モースも顔面蒼白で慌てふためいていることでしょう。ざまあみろ、です。ふふふふふふ」
(あー、早く大佐とアニスのところにつかないかなー)



*スキットのイオン様の笑い方は黒いと思う。目的地にも腹黒二名



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あきゅろす。
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