02.暗い夜に口づけを/D.G/Allen
任務を終えた夜。
教団へ戻ってきたユーリとアレン。
二人は同室で、いつも通り同じベッドで寝る……はずでした。
「ティム、電気消してー」
「それじゃ、アレン。おやすみなさい」
「おやす……ってあれ、もう寝ちゃうんですか?」
「電気消したんだから当たり前だろ。鍛練もしないから、今日はゆっくり休むんだ」
「ええええ」
「なに?」
「せっかくの休みだからヤることヤっとこうと思っぶ!? ビンタすることないじゃないですか」
「申し訳ないけど任務を消化しまくったせいか、体力がないし気分じゃない」
「そんなのなんとかなりますよ!」
「それにイノセンスを発動したばかりだから、無理だろ」
「無理じゃありません」
「発動から三日は待ってくれ。こっちだってホルモンの変化で身体がギシギシ言ってるんだ」
「ユーリの身体じゃなくて、ベッドをギシギシ言わせたいです!」
「……寝ろ」
チューも駄目なんですか?
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