♪20080214/St. Valentine's Day Cat
♪バレンタイン前哨戦/にゃん仔談議

「ほーとーどのは、バレンタインにどんなチョコレートを じょしょさんにあげるのですかにゃ?」
「…とくに、じょくんにあげるとかは…」
「だめですよ、ちゃんとおくりましょうですにゃ。」
「…きみは、あるじどのに どんなチョコレートをあげるつもりなのだ?」
「ちょーこーどのが かいおきしてある、おやつようのチョコレートがあるので…それで てづくりですにゃ♪」
「そうか…」
「ほーとーどのも、いっしょにつくりませんかね?」
「て、てづくりなぞ…したことがないのだがのう…」
「おれも ないですよ。しかも、ちょーこーどのは ほんしょくですにゃ。」
「…そういえば、きみのあるじどのはパティシエが なりわいだったな。」
「そうですにゃ。さらに このじきはショコラティエとかよばれて、モテモテかもしれないのですにゃ!まけられませんにゃ!」(てしてし)
「…はあ…(テレビのえいきょうでも うけたのかのう…)」
「それに、ひごろのかんしゃをこめるなら やはりてづくりがいちばんですからにゃ!」(力拳)
「そ、そうか?」
「そうなのですにゃ!ですから ほーとーどの、あしたはウチで てづくりチョコをつくりましょう!」(力説)
「ん、あ、ああ…え?」
「がんばりましょう ですにゃ!おー!!」(拳高々)
「お、おー…?」(つられて腕上がっちゃってる)

◆統にゃんは、何時になったらアホの相手と面倒をみるのが増えている事に気が付くじゃろか(笑)



St. Valentine's Day Cat/庶統にゃんの場合

「じょ、じょくん…そら。」
「ほっ?バレンタインのチョコをくれるのか?ホウ統。」
「か、かくわいが あるじどのに てづくりチョコをつくるというから…つ、つきあって つくったのだ。」
「ほっほ!そうか、そうか。では、ありがたく戴くとしようかな。」
「べつにその、じょくんのほかに とくにあげるようなあいてがいなかっただけで、きみのためとか…って、はなしをきいているか、じょくん。」
「ん?美味しいぞ?ホウ統♪」(もう食ってる)
「……そうか。」
「ありがとうな、ホウ統。」
「う、う、む…?」

ちゅ…っ…

「……じょ、じょく、ん……」
「ほっほ!照れるな、照れるな。」

なでなで。
ぽすぽす。

「ば、ばかもの…」
「さて、来月のお返しは何がいいかの。マシュマロは好きか?ホウ統。」
「ん…まあ…」
「何が好きとか、なかなか言ってくれんからなあ。」
「…とくに ひつようがなかろう…」
「いやいやそれでは困る、好きは好きと…ちゃんと言ってくれんとな。特に、私の事をの。」
「…し、しらん…ばかもの…」
「ほっほ!いずれはちゃんと言ってもらうからの、ホウ統♪」

◆大戦徐庶の一人称は「私」でいい筈だけど、ちょっぴり違和感。
どちらかと言えば、「儂」とかの方が似合いそうです。



St. Valentine's Day Cat/ちょこ淮にゃんの場合

「今、帰った…」

ドアを開けた瞬間に広がる、好いたらしい甘き芳香。
所々に、焦げを想わせる危なっかしさも感じさせるものの。
その香はやはり、誘惑を秘める。

最も、張コウにしてみれば…この香に、ここひと月ほどの期間を忙殺されていたに等しい訳なのだが。

「おかえりなさいですにゃ、ちょーこーどの。」

ひょっこりと奥から顔を出した淮にゃんは、何某かを悟られまいと。
しかし、落ち着かぬ様子を窺わせて張コウを出迎える。

後ろ手に、何か。

「ああ、変わりなかったか?」

普段と変わらず、猫に接する張コウだが。
何時もの様に抱え上げる事はしない。
それでは、猫の目論見が崩れてしまうだろうから。

「はいですにゃ、ちょーこーどの。…ええと…いつも おつかれさまなのですにゃ。」

とてとてと、室内で寛ぐ装いに着替え終えた張コウに近付くと。
ひと心地をついて座した張コウの膝の上に、淮にゃんはちょこんと乗って顔を見上げる。

「そんなちょーこーどのに、おれからチョコをプレゼントですにゃ♪」

えいや、っと。
張コウの眼前に、かなり苦労の跡が見受けられるラッピングが施された包みを差し出して。
「おどろいてくれましたかね」と、期待と不安が交じった眼を向けている。

「バレンタインの、か。」
「そうですにゃ♪ほーとーどのといっしょに、てづくりしたのですよ♪」

よしよし、と撫でられながら。
微かな笑みを浮かべて受け取ってもらえた事に、淮にゃんは安堵を覚えてきゅうと張コウの胸元へしがみ付く。

「俺からも、作ってやれれば良かったのだがな…全く、人様の恋路で手一杯だったな。」
「いいのですにゃ、バレンタインは おれからあげたいですよ。」

それに。

「もらえるなら、チョコよりもちょーこーどのがいいですにゃ♪ひびきがにているし、きっと あまいですからね。」

ちゅ、と。
背伸びをして張コウの頬に口付けを落とすと、二度三度とちいさな舌で舐め取って。
抱き付く箇所を、首へと変える。
ほんの少し、猫が鼻腔を擽らせたのは…チョコレートに追われていた、残り香からなのだろうけれど。

「…ふ…お前の方が、よっぽどチョコレートの塊の様だがな…」
「にゃ?」

何の事かと、理解をしていない様子の猫に口唇を落とせば。


どちらが甘いのか、なんて。
勝負にもならないくらい、甘い猫。





しゅるりと解いた、赤いリボン。
箱の大きさに反して、中身は随分と隙間が多いけれど。
ミルクチョコレートの多分、猫?が、出迎えた。

■終劇■

◆ばれんたいんとか、もうねたが…(枯渇)
ウウウ、更に落書き小噺絶不調期まで重なりましたがどうにかこうにか。
にゃん仔に逃げればどうにかなるとか、そう思わない方がいいぞ自分。
いやでも、他にどうしようも無く…ゴフ。
最早何の捻りも無く、ただちょこさんとにゃん仔がすりすりとらぶ!してるだけっちゃだけのブツですが(それが理想でもありますが)
此処まで読んで下さってありがとうございました…!
…イベント関連には、もうちょっと早くから取り組む事にします…(いやでも、次も多分直前にわたわたすると思う/滅)

2008/02/12〜14 了



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!