└おまけのにゃん仔とうさぎさん
♪淮にゃんの場合。
「ただいまですにゃ、ちょーこーどの。」
「ああ、帰ってきたか…ちゃんと手洗いとうがいをするのだぞ。」
「はいですにゃ。…にゃ、おいしそうなにおいですねえ。」
「夕飯はオムライスにしたが、それで良かったか？」
「もちろんです。ちょーこーどののごはんでしたら なんでもおいしくいただきますよ、おれは。」
「ふ…では、お前の分だ。」
ふわふわ。
「おいしそうですにゃ♪…ここはやはり、ケチャップで なまえをかくべきですかね？」
「ふふ…好きにすれば良かろう。…そら、ケチャップ。」
「ありがとうございます。…それじゃ、なまえを…」
「(…"かくわい"、か？)」
にゅるにゅる。
"郭淮"
「……漢字か。」
「…なんですにゃ、ちょーこーどの。その、じゃっかん いがいそうな ざんねんそうなかおは。」
「いや…」
「おれだって、ちょーこどのとおなじ"ちりょく７"ですからね。そうだ、ちょーこーどののなまえも かいてあげますよ。」
「まて、俺のは…」
にゅるにゅる。
"張合β"
「…」「…」
「ま、まあ、バランスがちょっとアレだけど、だいたいあっていますよねえ。」
「…まあ、な。」
「それでは、いただきますね。」
もくもく。
「美味いか？」
「おいしいですよ、ふわふわとろとろですにゃ♪」
「ふ…そうか、ならば良いがな…ケチャップ付けているぞ。」
ふきふき。
「ふにゅ…すみませんね。」
「ところで、持っていった焼き芋は総て食べたのか？」
「あ、そうですにゃ。じょせーどのたちはいなかったのですけどね、あたらしいおともだちにあげたんですよ。」
「ほう？」
「おおきなかにさんと、ちいさなうさぎさんですにゃ。」
「…何だ、その昔話の様な組み合わせは。」
「にゃ、いわれてみればそうですね。こんど、つれてきてもいいですか？うさぎさんだけでも。」
「ああ、構わんがな。」
「たのしみですにゃー。」
「ふ…全く、お前が来てからというもの…随分と、この部屋を賑やかにしてくれるものだな…」
♪統にゃんの場合
「ただいま、じょくん。」
「おかえりﾎｳ統、外は寒くなかったかの？」
「ああ。…まだ、これがあたたかかったしのう。」
ほっこり。
「おや、おや。焼き芋か、ほっほ！美味しそうじゃの。」
「これは じょくんのぶんだから…よかったらたべてくれ。」
「ほっ？いいのか？」
「うむ…まあ、かくわいのあるじどのが つくってくれたものだがのう。ひとつ、あまってしまったから…もらってきたのだ。」
「そうか、そうか。では半分こにしようかの？ﾎｳ統。」
「い、いや…わたしはもう たべたからのう…」
「一口だけでも入らんか？矢張り、矢張り。ﾎｳ統と一緒に食べたいからなあ。ほっほ！」
なでなで。
「……ん……それでは、もらおうかのう…」
「では、お茶を入れてこようかの。ﾎｳ統も要るじゃろ？」
「ああ…」
…じーっ…
「なんじゃ？ﾎｳ統。」
「…いや…なんでもない、じょくん。…いっしょに…たべよう。」
「ほっほ！どうしたんじゃ？分かっておるよ。」
「…そうだ、な。」
一緒に。
一緒、に。
嗚呼、やっぱりそうだ。
―――私の徐君は、君だけだ。
♪雛うさの場合
「なんか、おもしろそうなねこと しりあったな。じょしょ。」
「そうだな…」
「アイツの"じょしょ"って、どんなかんじなのかねえ。」
「…気になるのか？」
「ん、なんだよ。もしかして おれがあっちの"じょしょ"がいいとかいいださないか しんぱいだったりすんのか？」
「…雛が選んだのであれば、俺は諦めるが…」
「お、おいおい…マジにうけとるなよ。」
「？」
「いや、だから…な。おまえさんがいい、ってこった。」
「……そうか。なら、嬉しい…」
ぎゅむう。
「ちょ、お、おい、いきができないだろ！てかげんしろよ！」
「…ああ、すまん…」
「(…なんだ。…わらうときは、わらうんだな…)」
「そうだ、雛…林檎があるのだが食べるか…？」
「きゅうだな、おい。…いや、たべるけどな。」
「では、剥いてこよう…」
しゃりしゃりしゃりしゃり。
しゃりしゃりしゃりしゃり。
しゃりしゃりしゃりしゃり。
「……ずいぶん、じかんがかかってないか？おい、じょしょ…？」
「そら、雛だ…」
ちょこん。
「…へへ。うさぎりんご、か。｣
しゃくしゃく。
「ちょっと ぶかっこうだけどな…ありがとうよ、じょしょ。」
「存外に難しいな…」
「これとか、みみがみじかくて おれにはみえないぜ。」
「では、今日会った猫達という事にしよう…」
「ははは、そうだな。…りんご、まだいっぱいあるのか？」
「ああ…何しろ、母上が箱で送ってきたのでな…」
「じゃあ、やきいものおれいに あいつらにもっていこうか。」
「…そうするか、雛…」
―――後日。
雛うささんと蟹さんから、猫たちへの贈り物。
うさぎりんごに、飾り切りのカニさんウインナーを添えてみた。
■終劇■
◆…蟹雛の喋り方修行中…(苦笑)
2008/12/05 了
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♪淮にゃんの場合。
「ただいまですにゃ、ちょーこーどの。」
「ああ、帰ってきたか…ちゃんと手洗いとうがいをするのだぞ。」
「はいですにゃ。…にゃ、おいしそうなにおいですねえ。」
「夕飯はオムライスにしたが、それで良かったか？」
「もちろんです。ちょーこーどののごはんでしたら なんでもおいしくいただきますよ、おれは。」
「ふ…では、お前の分だ。」
ふわふわ。
「おいしそうですにゃ♪…ここはやはり、ケチャップで なまえをかくべきですかね？」
「ふふ…好きにすれば良かろう。…そら、ケチャップ。」
「ありがとうございます。…それじゃ、なまえを…」
「(…"かくわい"、か？)」
にゅるにゅる。
"郭淮"
「……漢字か。」
「…なんですにゃ、ちょーこーどの。その、じゃっかん いがいそうな ざんねんそうなかおは。」
「いや…」
「おれだって、ちょーこどのとおなじ"ちりょく７"ですからね。そうだ、ちょーこーどののなまえも かいてあげますよ。」
「まて、俺のは…」
にゅるにゅる。
"張合β"
「…」「…」
「ま、まあ、バランスがちょっとアレだけど、だいたいあっていますよねえ。」
「…まあ、な。」
「それでは、いただきますね。」
もくもく。
「美味いか？」
「おいしいですよ、ふわふわとろとろですにゃ♪」
「ふ…そうか、ならば良いがな…ケチャップ付けているぞ。」
ふきふき。
「ふにゅ…すみませんね。」
「ところで、持っていった焼き芋は総て食べたのか？」
「あ、そうですにゃ。じょせーどのたちはいなかったのですけどね、あたらしいおともだちにあげたんですよ。」
「ほう？」
「おおきなかにさんと、ちいさなうさぎさんですにゃ。」
「…何だ、その昔話の様な組み合わせは。」
「にゃ、いわれてみればそうですね。こんど、つれてきてもいいですか？うさぎさんだけでも。」
「ああ、構わんがな。」
「たのしみですにゃー。」
「ふ…全く、お前が来てからというもの…随分と、この部屋を賑やかにしてくれるものだな…」
♪統にゃんの場合
「ただいま、じょくん。」
「おかえりﾎｳ統、外は寒くなかったかの？」
「ああ。…まだ、これがあたたかかったしのう。」
ほっこり。
「おや、おや。焼き芋か、ほっほ！美味しそうじゃの。」
「これは じょくんのぶんだから…よかったらたべてくれ。」
「ほっ？いいのか？」
「うむ…まあ、かくわいのあるじどのが つくってくれたものだがのう。ひとつ、あまってしまったから…もらってきたのだ。」
「そうか、そうか。では半分こにしようかの？ﾎｳ統。」
「い、いや…わたしはもう たべたからのう…」
「一口だけでも入らんか？矢張り、矢張り。ﾎｳ統と一緒に食べたいからなあ。ほっほ！」
なでなで。
「……ん……それでは、もらおうかのう…」
「では、お茶を入れてこようかの。ﾎｳ統も要るじゃろ？」
「ああ…」
…じーっ…
「なんじゃ？ﾎｳ統。」
「…いや…なんでもない、じょくん。…いっしょに…たべよう。」
「ほっほ！どうしたんじゃ？分かっておるよ。」
「…そうだ、な。」
一緒に。
一緒、に。
嗚呼、やっぱりそうだ。
―――私の徐君は、君だけだ。
♪雛うさの場合
「なんか、おもしろそうなねこと しりあったな。じょしょ。」
「そうだな…」
「アイツの"じょしょ"って、どんなかんじなのかねえ。」
「…気になるのか？」
「ん、なんだよ。もしかして おれがあっちの"じょしょ"がいいとかいいださないか しんぱいだったりすんのか？」
「…雛が選んだのであれば、俺は諦めるが…」
「お、おいおい…マジにうけとるなよ。」
「？」
「いや、だから…な。おまえさんがいい、ってこった。」
「……そうか。なら、嬉しい…」
ぎゅむう。
「ちょ、お、おい、いきができないだろ！てかげんしろよ！」
「…ああ、すまん…」
「(…なんだ。…わらうときは、わらうんだな…)」
「そうだ、雛…林檎があるのだが食べるか…？」
「きゅうだな、おい。…いや、たべるけどな。」
「では、剥いてこよう…」
しゃりしゃりしゃりしゃり。
しゃりしゃりしゃりしゃり。
しゃりしゃりしゃりしゃり。
「……ずいぶん、じかんがかかってないか？おい、じょしょ…？」
「そら、雛だ…」
ちょこん。
「…へへ。うさぎりんご、か。｣
しゃくしゃく。
「ちょっと ぶかっこうだけどな…ありがとうよ、じょしょ。」
「存外に難しいな…」
「これとか、みみがみじかくて おれにはみえないぜ。」
「では、今日会った猫達という事にしよう…」
「ははは、そうだな。…りんご、まだいっぱいあるのか？」
「ああ…何しろ、母上が箱で送ってきたのでな…」
「じゃあ、やきいものおれいに あいつらにもっていこうか。」
「…そうするか、雛…」
―――後日。
雛うささんと蟹さんから、猫たちへの贈り物。
うさぎりんごに、飾り切りのカニさんウインナーを添えてみた。
■終劇■
◆…蟹雛の喋り方修行中…(苦笑)
2008/12/05 了
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