B
ジャージを引っ張るホウ統の手を離そうとしていた徐庶は、その下にジャージと同じく配られた半袖の体操着を着ている事に気付く。
白を基調として、襟刳りと袖口がジャージとお揃いの深緑。

「ううむ…上は半袖体操着の方が、ブルマが映えるかの…」
「何を真剣に悩んでいるのかっ!…ッ…!」

裾を掴んでいた手を引き剥がすと、徐庶はホウ統のジャージに走るファスナーをひと息に下ろし。
前を開け放つと、圧し掛かる様にして顔を近付ける。

「…脱いでくれるかの?」
「…こ、断る…」

ちゅ、と。
口唇へ微かに触れた口付けと、甘く笑んで強請られれば。
思わず許してしまいそうになるが、そういう訳にはいかない。

「強情じゃなあ…まあ、まあ…これはこれで良しとするかの…」
「…っ…!…ふ、ぁっ…触っ…!じょ、くん、止め…っ!」

拒絶された事に、瞬間拗ねた顔を徐庶は見せたが。
すぐにまた口角を上げて笑むと、小さな口付けを幾つも降らせながらブルマ越しに張り詰めるホウ統の自身を撫でる。

「…興奮しとるか?」
「ッ、く…違、うっ…!」

違わ、ない。
羞恥と、それを取り巻く異常性と、それらに飲み込まれまいと働く昂揚感が確かに内在している。
嗚呼、君も、か?

「や、あっ…アっ…!…ふ、うっ…!?…ぁ、か、はっ…!」

それまで、這う様に撫で擦られていた指先から。
不意に「ぎちり」と音が響く程に強く自身をブルマごと握り締められ、反射的に上げた喘ぎ。
その、無防備に開かれたホウ統の咥内へ、徐庶は性急に舌を捻じ込ませて貪る様に犯してゆく。

自身に愛撫を施されながら、口唇を、咥内をも愛でられる行為が今までに無かった訳ではない。
しかし、今に受けるそれは。
これまでに類を見ない程に劣情を孕み、欲される。

君が。
―――自制を、失う程に。

盛る火照りが掌から、口唇から、舌から、止め処無く流れ伝い。
ホウ統もまた、そんな徐庶の熱に侵蝕されて我を忘れ情欲に従う。

「ふ、ぅあっ…は、っ…ぁ…徐、君…ッ…じょく、ん…っ!」

ブルマの下で完全に勃ち上がったホウ統の自身は、行き場無く張り詰めて締め付けられる様な感覚を伴わせている。
それが、またひとつの刺激として徐庶の掌の中で熱を増して。
先走る蜜を零しているのだろう。
徐々に、その内側からは水音の混じる淫猥な響きをも漏れ始め。

ぎゅ…ちっ…ぎゅちゅっ、きゅ…

「…あっ、はっ…!あンっ、はぁッ…はなっ…して、く、れっ…!もっ…出てし、ま…う…ッ…」
「…果てれば良かろ?」
「っ、馬鹿、者ッ…!そん、な…履いたま、ま…など…!」

ぎちゅ…ぐちゅ…ぎゅちゅっ…!

「…ッ!ぁ、はっ、あン…ッ!あっ、あ、あ…っ!」

びゅくるっ…!…るるっ…る…

びくびくと全身を震わせながら。
ホウ統の自身は、徐庶の掌で―――ブルマの内で、果て。
吐き出された白濁は、じわりとブルマの外にまで染み出している。

「…ッ、はぁ…っ…はっ……こ、のっ…出し、てしまっ…」
「ほっほ!…果てたくなし…を含んで果てるホウ統の表情、何よりも煽情を湧き上がらせるの…」
「…ぅ、なっ…何を言って…」

色々と抗議をする気力も持っていかれているが。
口を開きでもしなければ、羞恥に身の置き所や心の置き所が無い。
そう思って徐庶に言を向ければ、また、一層にやり場を無くす様な事を。

…ぎ、ちゅ…っ…

「……気持ち、悪い……」

この居心地の悪さを、如何したものかと巡らせれば。
まず、自らの白濁で濡れるブルマの内が何よりも心地悪い。
粘質が、篭る様にして這い回り。
どうにかならないものかと僅かに脚を開いたところで、考えたくない状態になっているであろう事を想起させる水音が鳴るばかり。

「どれ、どれ?」
「いっ…!?…い、いい!じょ、徐君!自分で脱、ぐ…!」



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