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侵入の感覚に、紅潮を含めほんの少し顔を歪めて郭淮は身悶え。
徐々に奥へと挿し入れられた指は、少しずつ内を解する意志を持つ。
ずぷっ…ちゅっ…ぐちゅ…っ
……ず、ずっ……!
「…っあ、あ…ンっ…!…くっ…ちょう、こう…どの…っ…」
その蠢きに意識を向けていたが故に。
もう一本の指を、最初とは異なり一息に奥へと挿入された衝撃を過敏に感じて嬌声が漏れる。
思わず締め上げた内は、張コウの指の形を捉えて羞恥を覚え。
「…音を上げそうではないか?猫…」
「…っ…冗談……っひ、アっ…んあ、ぁ…っ!」
言葉を聞かず。
柔らかさと熱さを重ね合わせ始めた内を、張コウは執拗に掻き回す。
ぐちぐちと、淫猥な音を意図的に響かせ。
性感を掠め欲を煽り。
掌を噛もうとした猫に、自覚させる様に。
追い詰める。
―――しかし。
…ずる…っ…
「……郭淮……?」
もう一段。
奥を嬲ろうとした張コウの腕を、郭淮は制して内より抜き去った。
「…動いて良いのはこれまで、ですよ…張コウ殿。」
先刻に課した制約を引き合いに、その思惑を無きものへと変える。
発情を覚えさせられ、言葉の端には盛る荒い息が見え隠れすれども。
一度出した意地を、易々と違える気は無いらしい。
「残念でしたか?」とでも言いたげな瞳を向けて。
少し悪戯を含んだ笑みを浮かべると、張コウの口唇を奪い攫った。
「……っは…ん……」
「…ふ…っ…」
擦り寄せる様に身体を絡め合わせて、貪る。
張コウの下腹部には、郭淮の自身が。
郭淮の内腿には、張コウの自身が。
熱く盛る塊が、腰を捩るその度にぬるりと這い回り。
互いの身体へ、熱を送る。
「…ちょうこう、どの…」
「…お前の、好きにすれば良かろう?」
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