神速迅速と魏武看破deクリスマス☆
特にオチてはいない、ちょこ淮クリスマス。
たらたらと書いた会話文でも宜しければ◎


看破郭淮
「やっほー、メリークリスマース♪」
迅速郭淮
「…クリスマスですね。」
看破郭淮
「え、ちょっとちょっと何でそんな感じなのさ。もう少しテンションを上げようよ。」
迅速郭淮
「クリスマスに気分が盛り上がらないのではなく、サンタならまだしもトナカイの着ぐるみで貴方が現れたから"私"には無理だなと思っていただけです。」

看破郭淮
「サンタは俺の張コウ殿に頼んでるよ。」
迅速郭淮
「…了承されたのですか?」
看破郭淮
「全身一式を渡そうとしたら無言の圧力を掛けられちゃったから、サンタ帽だけだけど。」
迅速郭淮
「…それでも、よく被ってもらえましたね…」

看破郭淮
「まあそれはさておき、プレゼントじゃないけどケーキとかチキンとかオードブルとか適当に持って来たからさ、良かったら食べてよ。」
迅速郭淮
「頂戴して構わないなら頂きますが…」
看破郭淮
「何かお肉が好きだって聞いたから、チキンを多めに入れておいたからね。」
迅速郭淮
「それは誰から聞いて…と言いますか確かに好きですけれど、流石にこの量は多いのですが。」
看破郭淮
「俺は一人分とは言ってないよ。」
迅速郭淮
「……成る程、そういう事ですか。」
看破郭淮
「そういう事、何時ものお節介だね。あはは。」

迅速郭淮
「本当にお節介ですよ。…ですが…お礼は言わせていただきます。…ありがとう御座います。」
看破郭淮
「あれ、どうしたの素直じゃない。」
迅速郭淮
「私は文字通り"自分に素直"なだけです。」
看破郭淮
「俺にも素直じゃない事の方が多いと思うんだけど。まあいっか、クリスマスくらい素直にね。」
迅速郭淮
「…そうです…ね。クリスマス、ですから。」


魏武張コウ
「……」
神速張コウ
(…完全に意に反して被っているサンタ帽で、無言で酒を差し出している"俺"に対する臨機応変な対応というのは、一体何が正解なのだ…)
魏武張コウ
「…持っていけ。」
神速張コウ
「それはサンタの言い草ではないだろう…」
魏武張コウ
「好き好んで被っている様に見えるか?」
神速張コウ
「看破の仕業なのは分かるが…」

魏武張コウ
「それが分かるなら大方を察せるだろう。…クリスマスだとかで浮かれているからな。」
神速張コウ
「…可愛いモノではないか。」
魏武張コウ
「ふ…そう考えてやれば良いのか。とにかく、お前に渡してこいと渡された酒だから持っていけ。」
神速張コウ
「ああ、貰って構わんなら受け取るが。」
魏武張コウ
「…お前だけの分ではないからな。」

神速張コウ
「ん?…そういう事か、すまんな助かる。」
魏武張コウ
「俺が言い出した事ではないから礼は要らん。…寧ろ、奴の世話焼きが過ぎていないか?」
神速張コウ
「過ぎていると思わん、お前達が間に入ってくれる事で誘い易いのは確かだからな。」
魏武張コウ
「なら良いが。」
神速張コウ
「勿論、いずれは間に入ってもらわずとも郭淮と素直に行事を楽しむのが目標だが。…今は、な。」
魏武張コウ
「そうしてくれ。…またサンタは勘弁だ。」
神速張コウ
「ははは、そうか?似合いだぞ?」

魏武張コウ
「からかうな。…大体あいつは自分がトナカイをやるからサンタが居ない訳にはいかんとか、意味の分からん事をぬかし過ぎだ。」
神速張コウ
「…看破、トナカイの格好をしてるのか?」
魏武張コウ
「どこで用意したのか知らんが、半着ぐるみのようなのだな。…それで迅速に会いに行ってる筈だ。」
神速張コウ
「そうか。…俺の方の郭淮は、そういう格好は頼んでもしてくれないだろうからな…」

ぼすっ!

神速張コウ
「わっ、と。何だ急に投げて寄越す…サンタ衣装?」
魏武張コウ
「もう俺には無用の物だ、勝手に使え。じゃあな。」
神速張コウ
「お、おい!…やれやれ…」


神速張コウ
「ここに居たか、郭淮。」
迅速郭淮
「!…張コウ殿ですか、その、丁度…えっ。」
神速張コウ
「どうかしたか?」
迅速郭淮
「…どうかし過ぎです、何で完全サンタなんですか。」
神速張コウ
「今日はクリスマスだからな。」
迅速郭淮
「クリスマスですけど…」

神速張コウ
「一足先にトナカイだけお前に会いに行ってしまったと思うが、酒を持っていくのを忘れた様だ。」
迅速郭淮
「…そういう体裁…いえ、無粋…ですね。確かにトナカイは会いに来てくれましたよ。ですが料理の量も慌てていたのか私だけには多すぎるので。…一緒に、どうでしょう。」
神速張コウ
「いいのか?」
迅速郭淮
「プレゼント配りにお忙しくなければ。」
神速張コウ
「それは問題ない、俺がプレゼントを配る先はお前しかいないからな。」
迅速郭淮
「おや…私だけのサンタだなんて贅沢ですね。」
神速張コウ
「とはいえプレゼントの希望を聞きそびれてしまったから、用意は出来ていないのだが…」
迅速郭淮
「ふふっ、用意してくれていますよ。」

ぎゅむ…

神速張コウ
「郭、淮…?」
迅速郭淮
「今夜は一緒に過ごしたい、です。」
神速張コウ
「ああ…俺もだ。」


ちらりちらりと舞う白雪の夜。
二人を見守る様に。
天上から、軽やかなベルの音が聞こえた気がした。

―――Merry Christmas!

■終劇■

◆2018年のクリスマス会話文でした。
このテのイベントに対して一番乗り気なのは、やっぱり看破淮だろうなあって思う(*´ω`*)
でも当サイトの設定的に、ケーキやチキンやオードブルを作ったのは魏武さんなんだな(笑)
さんぽけ襲来淮の武具強化3枠目が肉だった事から、迅速淮は自分の中で完全にお肉が大好きキャラになってしまっておりますけれども。
神速張コウさんの3枠目は老酒だったなと思い出して、ちょっとその辺りを絡めてみたり。

2018/12/25 了



あきゅろす。
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