1205/冬の猫と飼い主さん
PiPi.PiPi.PiPi…
PiPi.PiPi…Pi…

「…うう…あさ…ですかね?ちょーこーどの…」
「目覚ましに間違いがなければ、そうだろうな。」
「ねこには、ツライ"きせつ"ですにゃ…さむくて、ふとんからでることが できませんよ…」
「ふ…人間でも、そのような事を言う者は多いが。」
「…でも、ちょーこーどのは…ちがいますね。」
「起きぬ訳にはいかんのだからな、起きてしまう方が良い。」
「すごいですにゃあ…おれには、とてもとても。」

もぞもぞ…もそ…も、そ…

「…はっ、あ、あやうく、またねてしまうところでしたよ。」
「別に、お前は寝ていても構わぬのだぞ?」
「そんなわけには、いかないですよ…あさごはんを…あさごはん、を…ちゃんと たべないと…」
「…良い心掛けだが、眼が全く開いておらんぞ郭淮。やれやれ…」

なでなで。

「にゃああ…なでなでなんかされたら、きもちよくて…ぐう…」
「ふふ…正に寝子、だな…」



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