♪1004/ピクロス時間泥棒
ぬりぬり、ぐりぐり…
ばつばつ。
「ええと、ここが"ぬれた"ので…つぎは、いち、に、さん…」
「郭淮。」
「…8マスっと。そうしたら…」
「…郭淮。」
「にゃっ?はい?なんですかね、ちょーこーどの。」
「…煎れた茶が冷める。」
「あっ、はいはい。まってください これだけ…にゃ!これで こっちがわが ぬれますにゃ♪」
ぐりぐり、ぬりぬり…
ばってんばってん。
「(…やれやれ…)」
「…それで、つぎは…あれ?」
ぴたり。
「(…詰まったな。)」
「う〜ん…」
ゆらゆら。
ゆらりゆらり。
「(…分かり易い尻尾だ。)」
「…うう〜ん…ふにゃ!」
しゃきーん。
「(…解ったか。)」
「そうですにゃ、ここが"ぬれる"じゃないですか♪いち、に…」
「(…)」
やれやれ。
「郭淮。」
「にゃっ、にゃあっ!?…そうでした"おちゃ"をいただくといったのに、すっかり"むちゅう"に…」
「此処が5マス塗れる。」
「えっ、どこですかね?」
いち、に、さん、よん、ご。
―――結局。
ふたりで力を合わせて、問題を完成させた後。
お茶は2つ、新しく煎れ直しましたとさ。
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