0805/着ぐるみクマさん兵
もぞもぞ…
ごそごそ…

「ふにゃああ〜…どなたか、たすけてください ですにゃ〜…」
「…何だコレは。」
「にゃ!そのこえは…ちょーこーどの!たすけてくださいよ〜…」
「無くなったと思ったが、また熊狩りの特訓か。」
「にゃああ!ちがいますよ、おれです からないでください〜!」
「…やれやれ…分かっておる、全く中身は何処だ…」

もそもそ…
つぽん。

「ぷはっ!…ふう、"くび"のぶぶんを とってもらっただけで ずいぶんとちがいますねえ。」
「何をしているのだ、郭淮。」
「いやその…"きぐるみクマへい"がついかされたので、ちょっと…きてみたいなあ、と…」
「猫が熊を着てどうなるものだというのだ、全く…」
「う…でも"きぐるみ"って きてみたくなるじゃないですか。」
「しかしお前に合う大きさの物が無く、ぶかぶかで最早、熊だかどうかも解らん物体になっていた…という訳なのだな。」
「…まあ、そうですが…おもいし あついし じぶんではぬげなくなるし、どうなることかと。」
「……ふう……」
「そ、そんなに あきれなくても いいじゃないですか。」
「これが呆れずにいられるか。」
「ふにゃあ…あっ、そうだ。」
「何だ。」

すちゃっ。

「たすけていただいたおれいに、"さけ"をどうぞですにゃ♪」
「…この猛暑日に、冷凍もしておらん鮭なぞ足が速いだろうが…」
「そうかんがえますと、あるいみ"さいきょうのぶき"ですね。」
「まあ、精神的にな…」

◆いっそ着ぐるみと言わず「熊」で良かったんじゃなかろうかと思う、着ぐるみクマ兵ですが(笑)
熊狩りを失敗した時のあの熊を思うと、他の兵より強そうだ。
さておき、ウチで着てみたいとか思うのはまず淮にゃんかなと。
にゃん仔でなくても率先して着てそうですが。
汗だくのまま張コウさんに接近しつつ「抱き付いても構いませんよ」とか言って、腹に肘鉄を喰らってる気がしますけれど(笑)
ハハハ、やはりにゃん仔の方が平和ですね(*´∀`)



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