0602/ペプシ・バオバブの場合

「…買って来た。」
「まあ、いつか かってくるとは おもってたけどよ…」
「今回のは流石に、買うか否か少々迷った…」
「へえ?こういうのは、なんでも すぐにかってくるんだと おもっていたんだが…ちがうのか?」
「…大抵は、飲み物としては如何なものかと思っても、元の味自体は分かる場合が多いだろう…?」
「あずきとかチョコレートとかってことか?」
「ああ…それを想像しつつ実際に飲み、どれ程の差異が有るのか…という点が楽しみな訳だ…」
「なるほどな。」
「…だが、俺はバオバブの実の味を知らぬから想像が出来ん…」
「…そりゃ、そうだよな。」
「結局は興味が勝り買ってきたが…雛も飲んでみるか…?」
「え、ん、んん〜…いや、えんりょしておくぜ…」
「…そうか、では雛には茶を持ってこよう…」
「ああ、そうしてくれ。」

こぽこぽこぽ…

「雛…」
「あ、わりい、"ほん"のつづきをよんでるから…そのへんにてきとうに おいててくれよ。」
「……ああ。」

ことり。



ひょい。くぴくぴ。
…しゅわしゅわ。

「ぶっ?!ちょ、ちょっとまてバオバブか!バオバブなのかッ!?」
「…黙っていれば、少し薄目の茶に見える気がしたので…つい…」
「つい、じゃねーよ!」
「ふふふ…引っ掛かった…」
「…な、なんだよ、ったく…ガキみてぇなイタズラすんなよな…」

◆恒例、珍飲料蟹雛。
…巷の評価に「カブトムシの味がする」という、食った事があるのかと思う評価があったけど。
飲んですらいないのに、何となく理解出来るのは何故だ(苦笑)
日本茶にありそうな色してるかも、とか思ったところでネタが浮かんだら買っちゃうよね。うん。



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