0124/新境地カラオケ帰り
◆カラオケ新境地より
此方の記事参照

「ほっほ!やれ今日は楽しかったの、ホウ統。」
「ん…そうだな、徐君。」
「ああそうか。ホウ統は、そもそもあまりカラオケに乗り気ではなかったなあ。つまらんかったか?」
「いや、まあ…ポケモン勝負が存外に盛り上がったから、暇という事はなかったがのう…」
「そういえば、張コウ殿とずっと対戦しておったな。」
「わざわざカラオケに行ってする事でもないのだが…歌うのは苦手なのでな。どうやら、張コウもその様子だったしのう。」
「ほっほ!全く、全く。私も音痴だというのに歌わされてなあ。」
「―――徐君は…」
「ん?」
「本当は。」


それは時折、夜に紛れて訪れる。
しかし確かに君の声。君の歌。
ずっとずっと。
聞いていたいのに。

私をまた、夢中へと誘いて。
―――あんなにも綺麗な歌に、抗う術は知にも智にも、無い。

その歌は。
今は私だけ、に?


「…いや、何でもない。」
「そうか?遠慮せんで言ってくれても構わんぞ。ほっほ!」
「徐君。」
「何じゃ?ホウ統。」
「…ずっと撮っていたカメラ。まだ…残っているのか?」
「ああ、あと数枚撮れるだけだとは思うがの。」
「皆を撮ってばかりで、徐君が写っていないだろう。」
「ほっ?つまり、撮ってくれる…という事かの?」
「…カメラを貸してくれ。」
「これは、これは♪それではお願いしようかな。ほっほ!」

ぴーす。

「……」
「ん、どうした?ホウ統。撮り方が分からんかの?」
「…徐君。」

…ぎゅ…
カシャッ…

「…徐君ひとりだけ、というのは…画としてつまらぬだろう?まあ…ちゃんと二人とも入ったかどうかは分からぬがのう。」
「ほっほ!その時は何度でも撮れば良かろう?一緒に、の!」
「ふふ…そうだな。」


このまま、腕を組んで帰ろうか。
可愛い可愛い、猫のフォトフレームを買って帰ろうよ。

◆…何だか雛がデレ気味だ…(笑)



あきゅろす。
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