1107/冬のはじまり
はぁーっ。

「…う〜…朝夕、随分と冷える様になったぜえ…吐く息がすっげえ白いし…なあ、張コウ。」
「今日は立冬だ…これから日に日に冬になっていくだろうな。」
「張コウはいいよなあ、もふもふがあるからよお。」
「…オレの肩掛けに対するその呼び方、何とかならんのか?」
「初めて見た時は暑苦しいと思ったけど、今は羨ましいぜえ…」
「…夏だったからな。」
「あ〜!手が冷てえ!もふもふでほかほかとかズルイだろ張コウ!」
「ならばオレにどうしろというのだ高覧…」
「ちょっと、もふもふであっためさせろだぜえ!」
「(やれやれ…)分かった分かった、好きにしろ。」
「よっしゃ!」

もふ…
…ズボッ!

「冷てぇえ!お、お前!肩掛けどころか背中に手を突っ込むな!」
「へへー♪」
「ぐ…確信犯か…」
「あったりまえだぜえ。…おー、ぬくいぬくい♪」
「…ったく…この馬鹿野郎…」
「なー、張コウ。」
「何だ?高覧。」
「今日の晩飯は鍋を作ってくれよ!一緒にあったまろうぜえ♪」
「鍋か…いいな、そうするか。」

◆立冬で鍋の日。
…張コウさんは鍋奉行っぽいかもしれない(笑)
ビシッと段取りを決めて、まだ少し融通が効かなくて高覧たん鍋をリクエストした事を少し後悔。



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