A
……っ、にちゅ……

「…っ、は、ァっ……」

漠然と巡らせ。
馳せた思考を引き戻される、熱い質量が後孔へと押し当てられる感覚に、受け入れを知り得た身体は無意識の内に薄く息を吐く。
粘質の水音を絡ませた音が耳に付いて。

「…容易く、果てるでないぞ…郭淮。」

…ず、ちゅ…っ……じゅっ、ぢゅぷっ…ずぷ…!

「…っく、あ、あン…っ…!」

角度を違えて挿入される心地に、再びに広がる装束をキツく掴む掌は制御を失い。
後より穿たれる羞恥に身を震わせ。
腕の、膝の支えさえも潰えそうになる抜き挿しに任せるのは。


自分も、また。

まだ。



証を欲するかの様。



く、ちゅ…にちゅっ、ちゅく…っ…

「う、ァ…っ!ちょうこ、う…ど、の…っ!…っは、ぁンっ、あッ…!」
「…っ…く……そう…締めるな…」

張コウに自身へと掌を這わされ、背へと口付けを落としながら律動に呼応して扱かれる。
吐精を促されるその行為に、郭淮が抑止を行う術など無く。
犯される孔は、内も含めて素直に張コウへと絡み寄せた。

「…無、茶…言わないで下さい、よ…っ…!…あっ、ふ、あン…っ…」

孔だけならば、まだ堪え様もある。
元来そうした器官ではないのだから、易々と達する事も無い。

しかし。
猛り、屹立して濡れそぼる自身と同時、重ね合わせられては。


欲を吐く事にも。
欲を受け入れる事にも。
貪欲と化して。


ぐい…っ…

「ふ、ぅっ…ちょ、うこ…う…どの…?…つ、ぎ…は…いかよう、に…」

引き上げられ、抱き起こされた身体は自らの支えもままならず、自然に張コウにもたれ掛かろうとする。
繋がる箇所はそのままに。
そうした自重によって、また、淫靡な水音が。

「…乗れ…」

下肢を寄せ、胡坐をかこうとする張コウの素振りに。
理解した郭淮は妨げにならぬ様、下肢を蠢かせて体勢を整えさせ。
その身を、意志を持って張コウへと預け寄せれば。

つ、ぷ…ぷちゅ、じゅ…っ…くちゅ、ぢゅ…

「…っ!…あ、はあっ…!あっ、あ、んンっ…!」

捕らえられるかの様に抱きすくめられ。
蕩け、絶え間無く蜜を零し続ける鈴口へ指を這わされ。
貫かれたままの内は、熱と欲以外の一切を知り得ぬかの様に盛る。

「…あ、あンっ…ちょ、うこ…う…どの…うごい、て…くださ、い…っ…」

ずっ…!

「…っ、あ、ああっ…お、く…に…っ…!」

下よりの突き上げは、そう自由に出来るものではない。
だが、膨張して猛り灼けるそれが内を行き交う動きは…緩慢なれども、確実に奥を嬲るもの。
息を荒げて鳴く郭淮の額には、浮かぶ汗が光り。
吸い上げた黒髪が張り付いて、行為の激しさを物語る。



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