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あーらら、どうしましょ



目が覚めたら、教室に一人取り残されてました。



なぁんて、

うっそーん
ちょ、冗談やめてよー



というわけで、まぁ確かに居眠りしているのが悪い訳ですが、どうして誰も起こしてくれなかったのでしょう!

教室に1人でいたらサボってるのがバレバレじゃん!堂々としすぎてびっくりだよ
風紀の見回りがなかったのが救いだけど。あ、とりあえず移動しないとね。
咬み殺されるのは嫌だよ


ところで次の授業ってなんだろう?




「家庭科。調理実習だよ」



「あ、調理実習かぁ。面倒くさいからやっぱ…………ん?」




私は教室にいます。
他にはだーれもいませんでした。
じゃあ今の声は誰でしょう?



「……空耳、か」



「なに言ってるの」



……あぁ聞こえない聞こえない聞きたくない。
風紀委員長さんが居るとか何かの冗談だよね?笑えない冗談だよねー?



「またサボってるみたいだね」



わぁ、冗談じゃなかったよー
目つきが恐いよ お兄さん。
ていうか何で居るの


「サボりじゃないです。気づいたら今になってただけで」

「どういう事?」



相変わらずのこわぁい顔で、面倒くさそうに聞いてくる委員長さん。
ここは真剣に答えなくちゃいけないよねー、身の安全の為に……



「実は『何か』に引っ張られるように意識が遠退いたんです」


「それ寝てただけでしょ」



………ダメだ。私の嘘は委員長さんに通じないみたい。迫真の演技だったのに。


「実は居眠りしてて気付いたら誰も居なくて…」


今度は真面目っぽく言ってみる。居眠りは認めるけど本当のことだからね!どうだ!と思って風紀委員長さんをみると何故か可哀想なものを見るような目をされていた。


「キミやっぱり友達いないんだね」

「あなたがそれを言うの」


ひどい!傷ついちゃったよ!しかもやっぱりってなに?!そういう目でみてたの?キズモノにされた!

もう、普通に逃 げるからね!



「それではさよーな、ら…?!」



い、いま金属の危ない棒が掠った!シュって…!



「今日は逃がさないよ、亜弥」




「えーと、授業があるから遠慮しておきまーす」




ピンチです。
正義の味方はいませんか




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