緊急!第78回隊長会議Y
B-105
「む〜……。仕方ないな…。私は貧民街B地区出身の整理番号105(イチマルゴ)だ。呼び方は小娘意外なら何でも良いぞ」
陽
「家族構成は?」
B-105
「…今は、私意外には、…誰もいない」
津
「天涯孤独…てヤツね」
優
「"今は"ってことは…前には誰かいたのか?」
B-105
「ああ。父さんと母さんがいたよ。…9年前のクーデター失敗の時…、神聖政府に殺されたけどな」
蘭
「そうだったの…。辛かったわね………」
涼
「…その殺された貴女の両親はなんていう名前なのです?」
直
「涼さん!」
涼
「今はそういった下らない配慮をしている場合ではないと思いますが?」
(直を睨み付け)
直
「っ!…でも!」
B-105
「いいよ。父さんと母さんは黒岩大地(だいち)、黒岩霞(かすみ)って言うんだ。とっても優しい、いい親だったよ」
優
「成る程な……「黒岩大地」、か…」
晶
「隊長?…何か思い当たる節でも?」
優
「ああ…9年前のクーデターの主犯格の中に、確か「黒岩大地」という名前があった気がして、な」
マオ
「じゃあ…ビーちゃんのお父さんとお母さんは…クーデターを企てた中の一人ってこと…?」
優
「まあ、そういうことになる、な…」
B-105
「そ、そんな…!?父さんと母さんが……っ!?」
津
「…貴女が信じたくない気持ちもよく分かるけど、今は話を進めましょう。後でたくさん、たくさん時間をあげるわ。その時に気持ちを整理しなさい?」
B-105
「…ん。分かった……」
(俯きながら)
津
(頷いた105を見て)
「ふふ、強い子ね」
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