緊急!第78回隊長会議W
(それから10分後)
優
「それではこれより緊急の隊長会議を開催する。議題は今日のAランク任務のこと、そしてそこの娘のことだ」
(威厳がある感じで)
涼
「Aランクの任務については僕からお話しします。実は今日の任務の後、一つの情報が入りました」
陽
「情報?」
涼
「はい」
津
「何の情報よ」
(少し緊張して)
涼
「はい。僕達が事態を何とか収拾したのち、政府の直属軍がY地区を訪れた、というものです」
蘭
「なんですって!?あの政府直属軍が!?」
(切羽詰まって)
晶
「ということは…政府にもY地区の暴動を鎮めるという任務は下っていたことになりますね…」
直
「じゃあ僕達が先に場を鎮めてしまったとなると…!」
優
「恐らくはあのプライドの高い女…。何か我々に仕掛けてくる可能性が高いな」
涼
「その通りです。今後の警戒には十分注意が必要でしょう」
陽
「…で?具体的にはどんなことを仕掛けてくると思う?…涼くんなら、ある程度予想出来てんでしょ」
津
「そうね。参謀隊長さんの意見を聞いてみたいわね」
涼
「恐らくは…全く同じことを再び起こすのではないかと」
優
「…成程な。今回と全く同じ状況を自らの手で作り出し…次は自分の手で鎮めようという訳か」
蘭
「とんだ茶番ね」
晶
「フフ…しかし彼女ならやりかねませんよ?」
直
「自作自演にも程がありますよ…」
涼
「まぁ、あくまでこれは僕の予想です。皆さん、今後とも注意は十分にされるのが賢明でしょうね」
優
「…了解した。Aランク任務、ご苦労だったな」
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