焦燥に駆られ…W
(場面が切り替わり)
ナレーション
「数時間前、某地区」
津
(焦って)
「っ……。何だってのよ、こんな時に!」
直
「そうですね…っ。僕も予想してませんでしたよ、…っ!」
(殴られそうになるのをかわし)
蘭
「そんなことより津ちゃん!私達がこのまま戦いに参加し続ければ、怪我人だけじゃ済まなくなるわよ!」
(戦いつつ、津に話し掛ける…大声で)
涼
「能力者の力は、圧倒的ですからね。このまま戦えば、いずれ死者が出るかと」
晶
「こちらもそろそろ限界ですし…!」
津
「──ちっ…!どうすれば良いのよっ!」
蘭
「……。良いわ、私の能力でどうにかしてあげる。だから、早く怪我人治して!」
直
「桃黄隊長、援護します」
涼
「では僕は晶の補助を」
津
「有難う!じゃあアタシは状況を見てくるわ!」
(津は走って行く)
津ナレーション
「つい数時間前、アタシ達騎士団に応援要請が出た、"Y地区での住民同士の暴動を止めよ"という任務…。知らせを受けた時、Aランクと言えども、暴動などいつものことだったので、アタシ達はどこか安心して出掛けて来た。Y地区に着いてみて、唖然とした…。地獄って表現がぴったりだったわ。
とにかく急いでその場を静める為に、今アタシ達は奮闘してるってワケ」
(津が様子を見て帰ってきたのを見て)
晶
「アオ隊長、どうでした!?」
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