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覚悟


『いくら成り行き上とはいえ…』
「なんでコイツと一緒なんだああぁ!?」


タイトルコール・ユリ
「Rainbow-EIGHT-第三章
─垣間見たセカイ─」


【回想】



「ところで涼、これからどうする?我はY地区を厳重に警戒し…政府に何かしら動きが有れば直ぐに出動出来るようにするのが賢明かと思うが」



「それが良いでしょうね。現時点では情報が少なすぎますし…ただ、気がかりなのはZ地区でしょうか」



「確かに…今あそこは一番治安が悪いですからね」



「万が一の可能性として、政府が利用するかも知れないってことか…」



「そうね……隊長の中から一人か二人、Z地区へ調査に行くべきかしらね」



「可能性が捨てきれないなら、そうすべきねぇ」



「…分かった。Z地区へは涼、お前が行け」



「構いませんが…」



「それともう一人。薫、お前だ」



「……………は?」



「ああ…なるほど。彼女の能力も一緒に調査してしまおうと言うわけですか」



「ま、まま待て待て!コイツと一緒なんて絶対ムリだ!」



「…僕も彼女と同意見ですが…?隊長」



「仕方なかろう。能力の解析に詳しい機械を扱えるのが涼と直しかいないのだ。今回直は津の補佐として任務を入れるつもりでいたから、異論を挟む余地はないぞ」



「(ため息)」



「では頼んだ。何かあったら直ぐに連絡を入れろ。…以上だ」


【回想終了】
【現在スラム街Z地区を二人で歩いている】



「…なあ」



「……何ですか」
(おもいっきり威圧感を漂わせ)



(威圧感にびっくりして)
「…何でもない」



『うーわあ気まずい空気……コイツ、何で何も喋んないんだよ!───あれ、そういえば…?』



「なあ、お前…名前はなんて言うんだ?フルネーム」



(一度ため息をつき)
「…緑川涼と申します」



「へえ!綺麗な名前だな」



「…それはありがとうございます」
(満更でもない様子で)


「…ふうん、お前、そういう普通の顔も出来るんじゃないか。いつもの無表情な顔より、そっちの方がいいぞ?」



「……勝手に言っててください」
(ふいと顔をそらし)

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