散り行く蒼い天使
チィ
「あり、がとう……でも、ダメ、なの……」
瞬
「なんでだ!今ならまだ間に合うかもしんねぇだろ!?」
チィ
「だっ…て、ホラ……」
(チィの体がサラサラと砂のようになっていく)
瞬
「なんなんだ!これは!?」
チィ
「せ、つめい…した、でしょ……?僕…二度、目の…罪、犯した…から……」
瞬
「!!…消されるってことか…?」
チィ
「う、ん……。あの、さぁ…。いっこだ、け…お願い」
瞬
「なんだよ!?俺に出来ることなら何でもするから!何でも言え!言ってくれ、チィ…」
チィ
「僕…を、忘れ…な、いで?」
瞬
「!あ、当たり前だろ!?何だよ、俺が忘れるとでも思ってんのかよ?ぜってぇ忘れねぇ!誓うから!」
チィ
「う、ん…。あり、がと……。…───そろそろ…限、界なんだ、よ……」
瞬
「!!」
チィ
「それ、じゃね……。また、会え…れば、い…ね?…バイバイ」
(チィの体は、光ってから、消えた…)
瞬
「なんで、だよっ!?俺…が死ぬ運命だったんだろ?何でお前が死んでんだよ、チィ…」
瞬
(叫び)
「チィイイイィイィっ!!!!」
瞬ナレーション
「腕の中の蒼い天使は、快晴の蒼空の色を残したまま、淡い光となって、散った……」
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