ダイアリーXX/02/29
チィ
『もうすぐ、お別れの日だから…だから、少しでも長く、この楽しい日々が続きますように…』
【XX/02/29】
瞬
「あーぁっ!今日またバイトかよ…。ま、アイツの為だし、しゃーないか」
チィ
「しゅーんくんっ!えへへ、チィちゃん参上っ☆」
瞬
「なっ!?なんでお前こんなトコに!?」
チィ
「今日は僕もバイトに付いてくの!良いでしょぉ?」
瞬
「べ、別に構わねぇけど!どしたんだ、いきなり?」
チィ
「気にしない気にしないっ!それじゃあ、しゅっぱーつ!」
瞬
「…?」
【道路上】
チィ
「あのね瞬君」
瞬
「なんだ?」
チィ
「これから話すこと、全部本当だから」
瞬
「なんだよ、いきなり改まって」
チィ
「良いから!全部、口を挟まずに聞いて?ね、約束して」
瞬
「あぁ、良いぜ。話して見ろよ」
チィ
「…。あのね、この前話した、"死ぬ運命の人"の話なんだ。実は僕、その人のこと大好きでね。その人が死ぬの、耐えらんなかったの…。だから、だからね。その人が死ぬ時に、別の人間が代わりになれば良いんじゃないかって思って、……その人の両親を身代わりにさせたの…」
瞬
「なっ!?」
チィ
「最後まで聞いて?…でもね、死ぬ運命の人って、一度くらいの身代わりじゃダメだって、それくらいじゃ運命は変わらないって、言われたの…」
瞬
「……」
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