scene 1
ケイM
「最近、やたらと強い声ばかり聴こえる……そのせいで、眠れやしない……くそ」
オミ
(遠くからケイを見つけ)
「おっ!そこに居るは、ケーイちゃああああぁん!!」
ケイ
「あれ、今の声やたらと……いや寧ろめちゃくちゃデカくなかったか……?」
オミ
「無視しないでよぉ〜!はぁ、オミくんかーなしーい!!しかし、そんなクールなところもたまらなく好きだぜ?な、ケイちゃああああぁん」
ケイ
「疲れてるのかな…。今上行ったら、ユウキはいるだろうか…」
オミ
「あれ、アーレアレー?マジで?マジで無視?おい、おーいケイちゅわん?ちゅーしちゃうぞコノヤロげふっ(急に殴られ)」
ケイ
「またつまらぬものを殴ってしまったので手を洗いに行こうそうしよう」
オミ
「そ、そっかぁ……気付いてたんだね嬉しいよごふぅっ(今度は踏まれ)」
ケイ
「そのまま地面とキスをしていろ、この変態が。(急に頭痛を感じ、うわ言のように)っ、…ああ、やっぱり上へ行こう……少しでも、地上から離れてた方が…」
(船、最上階庭園)
ケイ
(話しかけようとして立ち止まり)
「ユウ、キ……」
ユウキ
「良いですか、ハムスター・ド・三世さん。この花はあなたのお腹にはすんげぇ良くないんですよ。だから食べちゃだめ……って痛ぁ!?引っ掻かないでくださいよ気持ち良いなぁっ!!」
ケイ
「はぁ……相変わらず…」
ユウキ
「おや!ケイさんじゃないですか!どーしたんです?今ハムスター・ド・三世さんに躾をですねぇって痛たたた!?はぁん気持ち良いけどぉっ!やめてくださいよおぉう」
ケイ
「あ、いや……うん、ユウキ見てたら、なんか聴こえなくなった……」
ユウキ
「まーた聴こえてたんですー?最近多いですねぇ、人間の声」
ケイ
「そうだね……まぁ、最近物騒な世の中らしいし。僕としては、前の時代と大して変わらないように見えるけどね」
ユウキ
「いつの時代も人間は自分が一番の被害者で居たいんですよぅ。……って、あわわわわわ!」
ケイ
「ん?」
ユウキ
「ケイさん、うしろうしろー!」
ケイ
「は?」
(と言って振り返り)
オミ
(ケイに殴られた跡と、踏みつけられた跡を付けた、壮絶な顔をしながら笑い)
「や、やぁ…!ケイちゅわん!マイスイート!!ちゅーしても良いよねごふんっ!」
ケイ
「は、反射で殴ってしまった……ま、いっか。あ、そうだユウキ、いい茶葉が入ったんだ。一緒に飲まないか?」
ユウキ
「良いですねぇ!じゃあ私はお湯沸かして来ますよー!あ、そこの妖怪さんのもいります?」
ケイ
「こいつのはいらな…」
オミ
「いるいるいるいるー!!超いるー!!!キミめちゃくちゃ優しいね!お兄さんキミのこと大好きになっちゃったよねぇちゅーしていい?していいよね!」
ケイ
「おい。沈められたいか変態野郎が。それとも貴様の頭を二度と使い物にならなくしてやろうか」
オミ
「それ仕事に支障が出るんでやめてもらって良いですか…」
ユウキ
「ん?妖怪さんも能力持ってる人?」
オミ
「そそそ!そーなんですよ!!ま、ケイちゃんのパートナーって言ったら早いかな」
ユウキ
「おお!?ケイさんの!?あの人を寄せ付けない外面だけ良いのが取り柄のケイさんの!?」
ケイ
「外面、だけ……」
ユウキ
「どーやって絆したんですーー!?ぜひ、そこんとこkwsk!」
オミ
「ん、ん、興味があるかい?そーだなぁ、これは聴くも涙、語るも涙でね…」
ケイ
「涙なんかなかっただろ!!大体あの時のことなんかお前覚えてる筈ないじゃないか!!」
オミ
「書いてあったからね!!」
ケイ
「そうか、書いてあったなら仕方ないか。……っていやいやそうじゃないそこじゃないどうして何で何を!?」
オミ
「ノリツッコミも素敵だよケイちゅわああああああん!!キミとの出会いは事細かに日記に書いてあったんだ!」
ケイ
「事細かに書くな!!バカか!」
オミ
「それだけ衝撃的だったんだよー!!うんうん、俺もよっぽど嬉しかったんだろうね、ものっすごく細かく書いてあったよ、ハニごんっ!(ハニーと言いかけて途中で殴られる)」
ユウキ
「ハニごん!?ハニごんとは何です妖怪さん!!もしや、ケイさんの真の名…!!真名と言うヤツですね!!」
ケイ
「あああもうめんどくさいちょっとお前も黙れ」
ユウキ
「ぎゃふ!!あぁん気持ちいいですううううぅ……」
ケイ
「全く……うるさいヤツらだな…」
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