ラバーズ
７
「あらあら…。二人ともこんなとこで寝ていたのね？ふふ…本当の父子みたい。おはよう、メイス」
リアが肩を寄せ合って眠っている二人の姿を見て笑った。
「んー…リア？おはよう」
リアの声で目を覚ましたメイスは、まだ横で眠っているエストを揺すり起こした。
「なんだ…こんな所で寝ていたのか二人とも」
朝の検査のため、ラインもやって来ていた。
「メイス…お前今日はオフだったな。せっかくの休みだ。エストとどこかへ行ってくるといい」
「え？本当、ラインさん！いいんですか？」
ラインはメモを執りながら、横目でエストを見た。
エストは目を擦りながら、起き上がろうとしていた。
ここ数年研究で忙しく、ほとんど町へ行っていなかった。
ラインの許可を得て、メイスはエストを連れて町へ出かけた。
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