ラバーズ
１
メイスは男の子をエストと名付け、親代わりとなって育てることにした。
しかし、メイスはまだ若い。
しかも男だ。子供なんて育てたことがない。
「本当に大丈夫なの、メイスくん？」
「大丈夫です。ちょっと頼りないですけど・・・」
「私たちも協力するから、何でも言ってね」
「はい、お願いします」
研究員の中には女性もいる。
最初は協力してもらうことにした。
エストは元気になると、毎日のようにメイスと一緒に研究所についていくようになった。
「おはようメイス、エスト」
「ああ、おはようリア。すまないが今日はエストを見ててくれないか？」
リアという女性は、メイスの同期で、一番エストの面倒を見てくれているのだ。
「ああ、今日は新しい仕事が入るのね。いいわ。さ、エスト、メイスの邪魔しないように向こうへ行っていましょうね」
研究所に、新しい仕事が入った。
メイスもこの研究の担当になった。
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