呪解。 16 暗い洞窟はどこまでも続いていた。 どのくらい歩いたか、ふと目の前に仄かに光る場所があった。 三人は光に向かって歩き、辿り着くと、そこには黒い装束の男が立っていた。 男は一振りの剣を持っていた。 男はクラウドを見て不気味に笑った。 「確かおまえは…くっくっく…」 「やっと見つけたぞ!今すぐに呪いを解いてもらおうか」 「くっくっく…。ああ、約束だったな。私の元へ来れたなら解いてやると。良かろう」 魔術師の男は何やら呪文を唱え、クラウドに向かって掌を向ける。 すると、クラウドの胸から黒い靄のようなものが出てきたのだ。 アシオスとウィルアは警戒しながらも静かにそれを見守っていた。 「これでおまえの呪いは解いた。もうおまえには用はないはずだ…」 男は魔術でクラウドを消した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |