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神無月鎮魂祭V
5
「俺が教えてやる。あのガキの魂は狩ってしまわねばならないからだ。」

ごうっと風と共に現れたのは、なんと蘭希だった。

彼は仁王立ちそこに立っていた。

「蘭希!何しに来た…」

「消滅したと思っていたが、生きていたのか、死にぞこないが…」

「蘭希、今言ったことはどういうことだ?」

紅苑は蘭希に言葉の解説を問うた。

「あいつはな、人間と死神の間に出来たガキなんだ。禁忌なんだ」

「え!?そんな…翼刃が!?」

「本当だ苑。確かに少年は人間の母親と死神の父親の間に出来た子供だ。」

その時、ガタっといい物音がして、3人は音のした方を見た。

そこには驚愕の表情をした翼刃が立っていた。

バイトから帰ったところ、3人の声が聞こえ、部屋の外で話を聞いていたのだ。

翼刃は自分の魂、出世の意味を聞いて、ショックを受けた。

「翼刃!?今の…聞いていたのか?」

立ち尽くしたまま動かない翼刃。

「俺の…父さんが、死神…?」

「確かお前の父親は家を出て行って行方がわからなくなっているということになっているが、本当は…消されたんだ。」

珀希は静かに言った。

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あきゅろす。
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