お祝い小説
ちぐはぐ観察日記 1
2月1日(月)
ルフィが昼近くになっても起きてこないから、おれが起こしにいってやった。
けど、いつも寝ているはずのベッドにはルフィの姿はない。
あるのはぐしゃぐしゃに乱れたシーツだけ。
「…!?ルフィ!?」
ルフィの身に何かあったんじゃないかと焦ったおれは、直ぐさまそのベッドに近寄った。
ムギュ
「?」
足下に柔らかい感覚がした。
なんだ?と思って下を見てみれば…。
ルフィが地べたに寝ころんでいた。
今度からはルフィのベッドに柵をたてとこう。
2月2日(火)
今日はちゃんと自分で起きてきたルフィは、朝ごはんをがつがつと食べ始めた。
「なぁ!まだ食べたりねぇよ!」
そんなこと言うルフィだが、もう今日はこの量しか出せない。
これ以上食っちまうと、昼飯がなくなるからだ。
おれはそうルフィに言い聞かして、残っている洗い物を片づけ始めた。
後ろではルフィがぶーぶー愚痴を呟いているが気にしない。
「…」
数分後、ルフィの愚痴が止んだ。
ちょうど洗い物を終えたおれは、もう諦めたのかと思って後ろを振り返れば、そこには横長に伸びているルフィの頬。
そして机には、ルフィの食べ終えた後に残るはずの皿がない。
「ルフィ、おまえ……。皿は食いモンじゃねェェエエ!!!今すぐに出せェェエッ!!」
ルフィの頭は、実際より8歳若いらしい。
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