お祝い夢小説
君といた日々 2
白い息を吐き、冬の冷たい風に 微かに香る潮の匂い。
行き交う人達とは、うらはらに 私の足取りは
浮き足立っていた。
先週のクリスマスに、彼から貰った 真っ白なコートに身を包み
約束の場へと歩いていく。
バックの中には、彼の為の バースディプレゼント。
海岸通りにある小さな喫茶店で
彼は待っていた。
待ち合わせはいつもココ。
せっかちな私は、待ち合わせの時間より いつも一時間早く 家を出る。
その事に気付いた彼は、自然に私の時間に合わせてくれていた。
店の前までくると
窓際のいつもの席に座る彼と目が合う。
ニコリと微笑む彼を
ゆっくり歩きながら、見つめるのが 好きだった。
.
[前へ][次へ]
[戻る]
無料HPエムペ!