お祝い夢小説
LOVE Birthday 3



あんまり嬉しいことを言ってくれるから私の眠気はすぐに吹っ飛んで


『分かった』



と言ってしまった



「それとイチカ、俺は明日が誕生日なんだが」


『Σ!!?』


「忘れてやがったなι」


『ハハハハハι・・・やっぱりおやすみ』


私が毛布を被り直そうとすると


「させるかよ」


そう言って毛布を剥ぎ取られた


『やっぱりι?』


「ったくι・・・まぁ、今ここに来たのは別にやりてェことがあったからなんだが」


『やりたいこと?』

「そッ!・・・イチカ」


『はいι』


急に真面目な顔になって私の頬を触るものだから、私の心臓はビックリするくらい高鳴った



「あと15秒だな〜今年も」


『Σ嘘っ!?』


「ホント」


あたふたしている私を余所に、エースは私の頬を触ったまま続けた




「イチカ、俺は今年、お前にたくさん迷惑をかけられました」



『Σ!!』






―――――10秒―――





「からかわれたり、きつく消毒されたり、勝手にいなくなられたり」


『ι』






―――――5秒――――





「でも俺は」






―――――3秒――――





「そんなイチカを」






―――――2秒――――





「愛しています」






――――――1秒――――






『エー・・・んっ//!』






――――――0秒――――






そう言ってエースは私に酸素を与えないくらい激しいキスをしてきた


『はぁ・・・ひどいよ!エース』


苦しさに涙をためながらエースを睨み付けたけど


「ハハハハ!!今年もよろしくな!イチカ」


全然効果はなかった



『もう!!こちらこそよろしくね!誕生日おめでとう』


思い返してみれば、今日はあなたがこの世に生を受けた大切な日

そんな大切な日を忘れるなんて、私は本当にバカだった


「なぁ、イチカ・・・誕生日プレゼント・・・もらっていい?」


『う゛っ・・・』


エースが上目遣いで私を見てきて


『お好きにどうぞ』


拒否はできなかった


「そりゃどうも・・・じゃ、遠慮なく」



エース

あなたが生まれた大切な日にあなたの一番近くにいれてとても幸せです

これからもずっと側にいてください






****






『―――っん!!エー・・・ス?』


「ん?」


『――――っ!・・・好き』


「Σ!!?・・・バカ野郎」




私達の夜はまだ長い


誕生日おめでとう



エース






<Fin>

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