お祝い夢小説
世界サイコー 3





『ん……』



いつの間に寝ていたのか


私は頭を起こし、目を擦る


ふと時計に目をやる




もう0時前じゃない……



来る訳ないわね




溜息をつき、シャワーを浴びようと立ち上がった







『よぉ』







背後からの声に恐る恐る振り返る



『何、寝てんだよ』


『エース!?』


私は未だ寝ぼけているのかと再度目を擦る



『ちゃんと見ろよ……俺はここにいるだろ?』


エースが一歩一歩近付いて来る



私の目の前まで来ると、私の頬に触れた



こんなに近くにいるのに



こんなに暖かい手なのに



私は未だ寝ぼけているの?


視界がぼやけてエースの顔がよく見えない



『何、泣いてんだよ』



エースにそっと涙を拭われる



あぁ、泣いてたからよく見えないのね?



夢じゃない



エースはここに、いる



『エース……HAPPY BIRTHDAY!』


私はエースにしがみついた





二人でケーキを食べて


バングルを腕に嵌める



『これでいつもイチカと一緒だな』



エースは私の頬にそっと口付けた






どんなに離れていても



それを見たら私を思い出してね?



私はいつも、ここにいる



己の誇りを高く高く掲げて闘う貴方が



いつでも羽根を休められるように



そして、どんな時も誕生日だけはここへ戻って来て



私が沢山お祝いしてあげる



私が沢山愛してあげる




だから、来年も


再来年も



ずっと先の未来も




きっと二人で世界サイコーのHAPPY BIRTHDAYを……



END


NEXT→懺悔文


.

[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!