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極彩色の世界をキミに。5


「いつになったら帰ってくるんだよ…」

呟きは、小さくてリオルの耳にさえ届かなかったようだけど、隣で昼寝に興じていたレシラムが顔を上げて、僕を慰めるかのように鼻先を押しつけてきた。

レシラムの頬を優しく撫でると、満足したのか再び昼寝の体勢に戻ってしまった。
いつの間にか駆け回っていたはずのビクティニとゾロアがダイケンキの背中に乗っている。

「二人とも、はしゃぎ過ぎて池の中に落ちるなよ!?」

僕が旅立った日から共に過ごしてるダイケンキのことだから、誤って池の中に落とすなんて事はないだろうけど、あの調子じゃビクティニたちがいつ足を滑らせるかわからない。
ビクティニは、ほのおとエスパータイプだから、水は苦手だというのに。

大丈夫だと言うかのように此方に手を振ってくるビクティニと、片足を挙げるゾロアに思わず溜息。
頼むな。と意味をこめてダイケンキを見れば、彼は心得た。と言うかのように頷いてみせてくれる。
本当に頼りになるなぁ。

空を旋回していたケンホロウは満足したのか、ゆっくりと高度を下げて、ダイケンキと並走し始めた。
ゾロアがすごくケンホロウの背中に乗りたそうにしてる。危ないからやめてほしいけど。

そんな時、だった。





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あきゅろす。
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