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極彩色の世界をキミに。1(ED後捏造)


一般の人には余り知らされていないが、ポケモンリーグの建物の奥には、限られた人間しか入ることの出来ない広い庭園がある。

これは、四天王の1人、カトレアさんが就任した際、こんな所では息が詰まるわ!!と言って業者を呼び造られたものらしい。
大きな噴水のある池を中心に、青々っした芝生に所々花が咲きほこり、庭園を囲うように樹木が植えられているそこは、のんびりとポケモンたちと過ごすのにもってこいの場所だ。

「みんな、出ておいで!」

空高く目がけて放ったモンスターボールから、ポンポンッと音を立ててポケモンたちが姿を現した。

ダイケンキは池に。ケンホロウは高い木の枝の上、レシラムは僕のすぐ傍に。
ビクティニとゾロアは、ボールから出てきた途端、芝生を駆け回り始めた。

「ワウッ!」
「おっ!元気だね、リオル」

最近仲間になったばかりのリオルは、ボールから出てくると僕の胸に飛び込んできた。それをしっかりと抱き止めて、頭を撫でてやるとリオルは嬉しそうに声を上げる。

「みんな、今日はもう仕事もないから、此処でのんびりしてような」

ここ最近、チャンピオンとしてこなさなければならない執務が大量にあったため(しかもアデクさんが放浪してる間に溜め込んでいたものが大半だった)みんなを外に出して上げられなかったから、今日は天気もいいしのんびりと過ごすにはもってこいだ。

「リオルも、みんなと遊んでおいで」

そう言って芝生の上にリオルを降ろすと、待っていたかのようにビクティニとゾロアがやってきて、リオルはビクティニに手を引かれて行った。

レシラムが体を丸めて昼寝の体勢をとるのを見て、僕は立派な大樹の幹に背中を預けて腰を降ろす。

ダイケンキはゆっくりと池を泳ぎ回り、ケンホロウは風に乗って旋回してる。
ビクティニたちのはしゃぎ回る声に耳を傾けながら、僕は持ってきていた大きな茶封筒を手に取った。




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あきゅろす。
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